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建通新聞社四国
2012/03/02

【高知】投資的経費は81・8億円 高知市当初予算案

 高知市は2月28日、2012年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は1360億円で前年度当初と同額。投資的経費は81億8490万円で同比6・5%増。内訳は普通建設事業費が81億6240万円、災害復旧費2250万円。建設関係の主なものは、新クリーンセンター整備事業費(基本構想策定委託料)に200万円、春野弘岡中保育園改築事業費に3億4500万円、土佐山小中学校統合整備事業費(基本・実施設計費)に4000万円、(仮称)南部署建設事業費(用地取得費など)に1億1000万円、新庁舎建設準備事業費に242万円などを計上している。会期は3月6日〜3月26日まで。
 12年度当初予算(案)編成の基本方針は、南海地震対策を最重点課題とし、総合計画の6つの施策大綱に基づき、共生のまちづくりを推進する「総合計画に基づく施策の展開」。また、起債残高を着実に削減するとともに、13年度までの財源不足をさらに7億4000万円改善し、財政再建と震災対策推進のための財源を確保する「財政再建の推進」。
 新クリーンセンター整備事業は12年度から14年度の3カ年事業。老朽化した現クリーンセンター(北本町4丁目)を業務の効率化、財政負担の軽減、南海地震対策などを総合的に勘案し、新たな場所に移転整備するもの。12年度は基本構想を策定する。13年度末までに設計を終え、14年度に新築工事を行う計画。移転先は高知市長浜の高知競馬場第6駐車場。概算事業費16億5000万円。
 保育所施設の震災対策事業では、民間保育所施設整備事業補助金に4億2146万円を計上、高須保育園と朝倉木の丸保育園の増改築事業に対し補助を行う。春野弘岡中保育園改築は既存を解体し跡地に新築する。規模は木造平屋一部鉄筋コンクリート造2階建て延べ899平方b。定員60人。設計は杢建築事務所(高知市)。
 土佐山小中学校統合整備事業は、校舎、運動場、外構など施設整備内容を学校や地元関係者らと設計協議を行い、15年4月の開校に向け12年度末までに基本・実施設計を完了する計画。
 (仮称)南部分署建設事業は12年度から14年度事業。老朽化した長浜・春野両出張所は海岸線から近い海抜の低い地域に設置している。南海地震に備え、長浜・春野地域の消防・防災拠点として両出張所を統合し新施設を建設する。建設予定地は南部環状線沿いの旧春野町行政界付近の高台部で、建物の計画規模は鉄骨造4階建て延べ約2200平方b。12年度は用地取得や測量を行う計画。
 新庁舎建設準備事業は、市庁舎耐震化整備等検討委員会を中心に、議会や市民代表らの意見を聞きながら、建て替え予定の新庁舎に求められる基本理念、規模、機能などを検討し基本構想をまとめるもの。
 特別会計では下水道事業で、公共下水道ポンプ場長寿命化整備事業費に1億6500万円。潮江下水処理場長寿命化整備事業費に5700万円。瀬戸下水処理場長寿命化整備事業費に1700万円。公共下水道汚水整備事業費に11億2000万円。公共下水道雨水整備事業費に12億4000万円で、そのうち、江ノ口雨水貯留管築造事業に7億円。12年度から14年度事業で総事業費は42億円。12年度は雨水貯留管築造(口径3500_シールド工)、立坑工など。
 また、中央卸売市場事業で駐車場棟耐震診断事業費に1100万円、第二正門整備事業費に1000万円を計上。8階建ての立体駐車場は1979年建設。現・耐震基準によって建設されていないため耐震診断を行い、今後の耐震補強の基礎資料とする。第二正門整備事業は市場内東側に位置し新青柳橋のたもとに通じる通路を拡幅し、緊急時の避難路を確保するもの。12年度は事業全体のうち測量・設計委託と拡幅工事の際に支障となる避難階段撤去工事などを行う。