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建通新聞社四国
2012/03/06

【徳島】事業費約61億円を計上 県立3病院改築

 徳島県は、2012年度一般会計当初予算案で県立3病院(中央、三好、海部)改築に関わる事業費として約61億円を計上している。三好病院では、高層棟改築を3月8日に開札するほか、中央病院については、10月前後に新病院を開院し、その後、周辺建物を解体。海部病院では、早急に移転先用地を確保し、整備方針を取りまとめた上で、設計に着手する予定。各病院とも機能充実・強化を図るとともに耐震化を促進する。
 三好病院高層棟の規模は鉄筋コンクリート造8階建て延べ約1万4500平方bで免震構造を採用。病床数は220床。内部は、1階に放射線部門、食堂・売店、2階に手術部門、栄養管理部門、3階から7階までに一般病棟、8階に展望ラウンジやリハビリ歩行に使用できる屋上庭園を設置。屋上にはヘリポートを整備する。工期は14年3月10日まで。
 設備関係(電気・管・空調)については、11年度内公告を目指し準備を進めている。基本・実施設計は日総建・宮建築設計JVが担当。建設地は三好市池田町字シマで駐車場として利用している部分。
 中央病院改築は現在、内装工などを順次、進めており10月前後の開院を予定。開院後には、既存の本館南側にある厚生棟(鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て延べ1353平方b)、CT棟(鉄筋コンクリート造平屋553平方b)、精神棟(同造2階建て延べ1253平方b)SARS棟(鉄骨造平屋79平方b)を解体。残る本館(鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上12階建て延べ2万0501平方b)などについては、状況を見ながら着手に向け準備を進める。跡地には、駐車場、ホスピタルパークなどを整備していく計画。建設地は徳島市蔵本町1丁目。
 海部病院では、移転改築に向け地元自治体と具体的な検討・協議を行いながら、早急に移転先用地を確保し、12年度に整備方針を取りまとめ設計に着手。13年度着工を目指す。
 新病院は、県南地域における災害拠点病院としての機能を発揮できるように、抜本的な津波対策を講じる。建設地は、津波浸水被害の及ばない高台とし、大規模災害時でも長期間対応可能な非常用電源の確保やヘリポートを設置する計画。また、地震の揺れに強い耐震構造とし、地域医療を担う人材育成の拠点「地域医療研究センター(仮称)」の併設も予定している。