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建通新聞社四国
2012/03/16

【高知】12年度から設計 県立大永国寺キャンパス再整備

 高知県文化生活部私学・大学支援課は12日、県議会文化厚生委員会に高知県立大学の永国寺キャンパスの再整備について報告した。2011年度中に基本計画を最終決定(建替ステップ図・第2案が有力)し、12年度から基本設計、実施設計、13年度から建築工事に着手し、15年4月に社会科学系学部を開設、おおむね16年度中の整備終了を目指す。整備費は60億円弱程度と試算している。 
 整備は、14年度内に修了する工事をT期工事とし、完了時点では、新たに整備した施設と既存施設を合わせて学生数1000人前後に対応できるものとする。引き続き、15年度から行うU期工事で既存施設の解体と所要施設の整備を行い、16年度中を目途に整備の終了を目指す。T期工事では、講義演習室などを新建築物(グラウンド棟)と既存の南舎改修で確保し、本部事務機能や教員室なども備える。U期工事では、残った既存建物の解体と北敷地A棟(講義演習など)・B棟(体育館、学生会館)の建築、C棟(学生会館)の改修、外構整備などを行う。
 想定されている規模(第2案)は、グラウンド棟(講義演習、本部事務、図書館、教員室など)が鉄筋コンクリート造7階建て延べ1万4715平方b、南舎耐震改修(講義演習、地域連携センター)が同造4階建て延べ3135平方b、北敷地A棟が同造3階建て延べ2085平方b、B棟が同造一部鉄骨造3階建て延べ3058平方b、C棟改修が同造4階建て延べ1007平方b。その他、オープンスペース、駐車場、駐輪場など。
 基本計画は上田建築事務所(高知市)が担当。
 この永国寺キャンパスは、知の拠点として、高知工科大学の社会科学系学部の新設と文化学部の定員拡充を基本方針にしている。整備の方向性は、@北舎敷地の建物は、図書館を除いて築後40年以上経過しており、老朽化が激しく安全面で問題があり、建物の解体を行い新たな敷地利用を考えるA南舎敷地にある南学舎は、耐震診断に基づき耐震化工事を行うとともに改修工事などで整備するB南舎敷地にある学生会館は、耐震補強を実施すると1階の食堂・喫茶店が使いづらくなる。また、社会科学系学部の設置により、昼間の学生数が現在の2倍以上になることから、現学生会館は解体して、新たに整備するC各大学の事務局、総合情報センター、保健管理センター、キャリアセンター、図書館はまとまったスペースに確保するD会議室、永国寺地域連携センター(仮称)、体育館、食堂、駐車場などは各大学が共同利用するE講義室については、共同利用を前提に整備し、校舎面積は文部科学省の定める設置基準以上の面積を確保するF地震や浸水の想定に配慮した施設整備を行う。