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建通新聞社四国
2012/03/30

【高知】県平均は1万5940円 12年度労務単価

 公共工事の工事費の積算に用いる2012年度の公共工事設計労務単価(基準額)が決定した。高知県の職種単純平均の労務単価は1万5940円で、対前年度比57円の減少となっている。職務別では、潜水士が900円、法面工、塗装工、溶接工、トンネル作業員、内装工が500円など12職種で増額、ガラス工が増減なし、その他の31職種が減額となっている。
 全職種の全国単純平均は1万6504円で対前年度比0・9%の増加。高知県下と全国の比較では、平均単価で564円低くなっている。
 労務単価は、国土交通省と農林水産省が11年10月に実施した建設労働者に対する賃金の支払い実態を50職種で調査。直轄・補助事業のうち、11年10月に施工中の1件当たり1000万円以上の工事を対象に実施。うち県内では調査対象案件がなかった5職種を除く45職種で決定された。
 労務単価は、各職種の標準的な労働を想定した所定労働時間内8時間当たりの単価。時間外労働、休日労働、深夜労働など、通常の作業条件を超えた労働に対する手当ては含まれない。
 公共工事の工事費の積算に使用されるものだが、下請契約などで労働者に支払う賃金への拘束力はない。また、交通誘導員の単価には現場管理費や一般管理費などの諸経費は含まれていない。