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日刊岩手建設工業新聞社
2015/06/26

城西中で屋内運動場の改築など計画/実施設計は大久保建築設計事務所/盛岡市

 盛岡市は、盛岡市立城西中学校屋内運動場建設等工事に係る実施設計業務委託を入札した結果、大久保建築設計事務所が落札した。プールを解体した跡地に建設を計画しているもので、現施設の跡地は第2グラウンドとして活用する。今年度で実施設計をまとめ、16−17年度で新体育館建設や既存施設の解体グラウンド整備など一連の工事を実施したい考えだ。
 城西中の現屋内運動場は、1964年度に建設。2012年度に実施された第二次耐震診断で耐震性能不足が判明。当初は耐震補強工事で対応する計画だったが工事量が多く、工事期間中の学校運営への支障は大きいため、昨年度に耐震補強から改築に整備方法を見直していた。
 新屋内運動場は、現プールを解体した跡地に建設する計画で、現施設を活用しながら建設工事を進める。新施設完成後は、現施設を解体するとともに、跡地を第2グラウンドとして整備する。
 そのため今回の業務では、新屋内運動場の実施設計のほか、現屋内運動場とプールの解体設計、第2グラウンド整備の実施設計も作成する。
 新屋内運動場の規模は、鉄骨造2階建て延べ約1200平方bを見込んでいる。アリーナやステージ、ギャラリー、トイレ、物置などが設けられ、ステージ下には収納台車を設置。照明にはLEDを使用するほか、内装はできる限り木質化を図る方針だ。計画工事費は約3億3700万円を想定している。
 解体される既存プールは、鉄筋コンクリート造で水面積400平方bのプールと木造平屋建て32平方bの附属棟がある。解体の計画工事費は約880万円。現屋内運動場の施設規模は鉄骨造2階建て延べ1107平方bで、解体についての計画工事費は約4400万円を予定している。
 既存屋内運動場解体後の第2グランド整備については、テニスコートやハンドボールコートなどへの使用が検討されており、設計段階で学校側と協議し決定する考え。整備面積は約600平方bとなっている。さらに具体的な用途を踏まえた上で、必要な規模の防球フェンスを設置する。計画工事費は、約880万円を想定している。
 実施設計の委託先を選定するため、14社により入札を実施した結果、大久保建築設計事務所が2140万円で落札した。委託期限は248日間。その間、基本設計案を9月上旬、予算要求に要する設計図書(工事費概算額含む)を9月下旬、計画通知書を来年1月下旬に提出することになっている。