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建通新聞社四国
2012/02/28

【高知】実施設計など着手へ 県・高知市の新図書館等

 高知県教育委員会新図書館整備課は、2012年度当初予算案に、県と高知市が合同で建設する新図書館など整備事業費2億5879万円を計上している。12年度は新図書館など複合施設建築とこども科学館の展示にかかる実施設計と、新図書館情報システムを構築するための基本設計を進める。
 予算案の内訳は、新図書館など複合施設建築の実施設計委託料に2億0534万円、こども科学館展示実施設計委託料に1592万円、新図書館情報システムなど基本設計委託料に2520万円など。
 建築の基本設計は佐藤総合企画・ライト岡田設計共同企業体(JV)、こども科学館展示の基本設計は丹青社・ユーエスケーJVで進めており、実施設計も引き続き両JVで行う。新図書館情報システムの基本設計は一般競争入札するため、上半期中に公告する予定。
 基本設計案を取りまとめ、このほど県議会総務委員会で報告された概要によると、施設規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造および鉄骨造5階建て延べ2万0349平方bで高さ33b程度。11年12月に行った中間報告以後、中3階、中4階、中5階にそれぞれ42平方bの備蓄倉庫設置などが追加されている。
 外観は、ガラス張りの中に人工的な素材を組み合わせ、東面と西面はルーバー状にする。ガラスの下側には目隠しフィルムを施し、足元が見えないような工夫を取り入れる。内側にはできるだけ天然木を使用する。
 フロア構成は、1階(2154平方b)にエントランスロビー、新点字図書館、配送作業スペース、ブックポストなど、2階(3755平方b)に一般図書開架スペース、雑誌閲覧コーナー、児童コーナー、書庫、図書館エントランス、フリーミーティングスペースなど、3階(4011平方b)に課題解決支援サービス、高知県関係資料コーナー、デジタル資料利用コーナー、書庫など、4階(3101平方b)に200人程度を収容するホール、研修室(展示室兼用)、集会室、学習室、書庫、事務室など、5階(2359平方b)にこども科学館、中3階(1581平方b)、中4階(1726平方b)、中5階(1597平方b)にそれぞれ書庫と備蓄倉庫を配置する。
 こども科学館展示基本設計では、空間全体の考え方として、視認性を高め、オープンな展示空間と実験室などの機能空間を結びつけるという提案を基本的に生かす形で、建物の形状に合わせて配置を変更している。
 今後は、13年度に追手前小学校の解体と本体建築に着手、情報システムの詳細設計と構築も進める。14年度末の完成を目指し、15年度中の開館を目指す。