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建通新聞社四国
2012/03/30

【愛媛】0.6%減の1万5886円 県の平均労務単価

 国土交通省と農林水産省は26日、公共工事の予定価格の積算に使う公共工事設計労務単価の2012年度基準額を発表した。
 愛媛県の全職種平均単価は、1万5886円で、11年度から90円、0・6%の減少。下落に一応の歯止めが掛かった前年度から再び落ち込みに転じ、全国平均単価の1万6504円(11年度比0・9%増)と比べると618円減少した。
 労務単価は、国交省と農水省が11年10月に実施した建設労働者に対する賃金の支払い実態を51職種で調査。直轄、補助事業のうち10月に施工中の1件当たり1千万円以上の工事を対象に調査している。このうち県内は調査対象がなかった6職種を除く45職種で決定されており、職種別の増減では9職種で増額、32職種で減額(表参照)している。
 労務単価は、各職種の標準的な労働を想定した所定労働時間内8時間当たりの単価。時間外労働や休日労働、深夜労働などの通常の作業条件を越えた労働に対する手当ては含まれていない。
 発注者が公共工事の工事費の積算に活用しているが、下請契約などで労働者に支払う賃金への拘束力はない。