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建通新聞社(岡山)
2021/04/05

【岡山】国土交通省中国地方整備局 2021年度岡山県関係予算概要

 国土交通省中国地方整備局は、2021年度の岡山県関係直轄予算概要を発表した。事業費は265億8800万円で対前年度比22%減となった。総括では河川関係が68億2900万円(同54%減)、道路関係が164億6700万円(6%増)、港湾関係が32億9200万円(22%減)。
 河川事業では、吉井川河川改修の水系全体に1億6800万円。岡山市東区九蟠で高潮堤防の高さが不足する区間の堤防整備に合わせ矢板工などによる耐震対策を実施する。吉井川総合水系環境整備は3200万円。和気町田原地区の水辺整備として緩傾斜法面整備、高水敷整正、河川管理用道路整備を行い完成させる方針。岡山城周辺の旭川水辺整備は3700万円。岡山市北区丸の内で河川管理用通路を整備する。高梁川河川改修は2億3700万円。倉敷市船穂町柳井原で河川防災ステーションの基盤整備に新規着手する。真備緊急治水対策プロジェクトは52億2100万円。倉敷市船穂町柳井原他で掘削1カ所、築堤3カ所、橋梁上部工1カ所などを推進する。
 道路事業では、国道2号玉島・笠岡道路(U期)および笠岡バイパスに88億1600万円。25年度の開通に向けて浅口市金光町佐方〜笠岡市茂平で用地買収、改良工事、橋梁上下部工事、トンネル工事などを進める。国道180号岡山環状南道路は36億7100万円。24年度の開通に向け、岡山市南区藤田〜古新田の改良工事、橋梁上下部工事、舗装工事などを進める。国道2号新保(しんぼう)交差点改良は1500万円。岡山市南区新保で右折時の視認性向上や直線車阻害を低減する対策を行うための調査設計に新規着手する。国道30号藤田電線共同溝は1億8400万円。岡山市南区藤田で本体工事を推進する。この他、トラック・バス渋滞ポイントにおける対策として、浅口郡里庄町の国道2号手ノ際交差点で右折レーン延伸の改良を行う。また、道路調査では国道2号の岡山市古新田〜倉敷市新田間で都市計画・環境アセスメントを進めるための調査を行う。
 港湾関係では、水島港の国際物流ターミナル・臨港道路整備に32億9200万円と廃棄物海面処分場整備(岡山県)に10億円。国際物流ターミナルは倉敷市の玉島地区航路(水深12b)の浚渫を推進。処分場整備では埋め立て護岸内の減容化対策として岡山県が事業主体で玉島ハーバーアイランドの浚渫土砂受け入れに資する埋立護岸整備を推進する。

「提供:建通新聞社」