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建通新聞社(中部)
2021/04/06

【愛知】東邦ガス 21年度事業計画を公表

東邦ガス(名古屋市熱田区桜田町19ノ18)は3月31日、690億円を投じる2021年度の事業計画を発表した。投資額は過去最大規模。投資額増加の理由は「新型コロナウイルス感染症の影響でできなかった昨年度分の投資」としている。
 21年度の投資額の内訳は、都市ガス事業に350億円、成長事業に340億円。近年の同社の年度当初の計画投資額は、19年度が484億円(実績)で、都市ガス事業に277億円、成長事業に207億円。20年度が390億円(実施見込み)で、都市ガス事業に270億円、成長事業に120億円。20年度の実施見込み額と比較しても21年度投資額は、都市ガス事業が29・6%増、成長事業においては283・3%もの大幅増となっている。
 21年度に予定している主な事業は、都市ガス事業が岐阜県での導管網整備。成長事業が、北陸電力など4社と共同で行う予定の、金沢市のガス事業・発電事業。
 同社は事業計画の中で、グループ基盤の強化に向けて@都市ガス事業のさらなる成長Aトータルエネルギープロバイダーへの発展B新たな領域への挑戦―を戦略とした。
 @では天然ガスの広域展開として、愛知県三河方面での幹線敷設や、岐阜・三重方面の供給エリア拡大と導管網の路線延伸などを行う。主な計画路線には、愛知県で南部幹線(知多〜安城、30`)、大門〜坂崎線(10`)、岐阜県で本巣〜岐阜〜美濃加茂線(60`)、三重県で菰野〜四日市〜亀山線(40`)がある。
 Aでは電気事業の発展として、太陽光発電やバイオマス発電などの開発を強化する考え。
 Bでは、金沢市のガス事業・発電事業に加え、不動産事業の拡大に取り組む。現時点で具体的な計画はないものの、工場跡地や旧営業所などを活用し、賃貸事業などを拡大するとしている。

提供:建通新聞社