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建通新聞社
2021/04/07

【大阪】大阪市 夢洲駅補完施設等整備事業プロポ

 大阪市は、2025年大阪・関西万博の玄関口となる新駅(仮称)夢洲駅から万博会場までの駅前エリアを民間事業者の提案などにより整備する。駅と会場をつなぐ広場空間や階段などの付属施設(=駅補完施設)を設置した後、万博開催後にまちの魅力を高める施設を設ける方針だ。このため、夢洲駅に隣接する駅前エリアの土地を借り、駅補完施設とまち魅力施設を整備する(仮称)夢洲駅補完施設等整備事業のプロポーザルを公示した。申し込みを郵送で7月5日に受け付けた後、プレゼンテーションを実施、8月25日に価格提案審査を行い、事業予定者を決める。事業用定期借地権設定契約となり、賃料は月額1259万円以上(事業予定者が提案)、賃貸借期間は26年4月1日から30年以上50年未満の範囲内とする。
 提案内容は▽全体コンセプト▽景観デザイン▽動線と配置計画▽個別施設計画▽資金計画と収支計画▽最先端技術の活用によるスマートなまちづくりに関する取り組み▽まち魅力施設▽規模・施設管理運営の考え方―など。
 駅補完施設では、地下広場と階段などの昇降設備を2000平方b以上確保する。夢洲駅で計画されている万博会場予定地側の地下開口部(幅員30b)から開口部の幅員以上の幅で接続させる。地下広場と地上をつなぐ幅員15b以上の階段、エスカレーター2基以上、エレベーター1基以上、スロープを設置、駅出入り口と接続する空間に屋根を設ける。
 まち魅力施設は、周辺開発や歩行者空間との一体感に配慮しながら、パブリックスペースや親水空間、緑地を設け、利用者が憩える空間となる施設を整備。市は最先端技術・研究などの実験・実証機能、情報発信機能、宿泊機能などの導入を検討している。
 物件所在地は大阪市此花区夢洲中1ノ1ノ20、夢洲東1ノ2ノ1。土地面積は3万3044・77平方b。北港テクノポート線夢洲駅南東側に位置する。現況は更地。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)。国際観光地区に指定される。
 市と事業予定者は9月末に基本協定、事業用定期借地権設定契約を結ぶ。22年度に博覧会協会が用地を引き渡す。駅補完施設は21〜22年度に設計、22〜24年度に整備、24〜25年度に活用する。まち魅力施設は26年度以降に整備、運営を行う。

提供:建通新聞社