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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/07

【群馬】中之条町が木材活用センターの設計を6月ごろ指名

中之条町は旧沢田小学校(下沢渡964−1)のグラウンドへ整備を計画している(仮称)木材活用センターについて、実施設計業務を6月ごろに指名通知する。製材所など5棟を中心とした施設整備を予定しており、合わせて2000u規模を見込んでいる。施設を運営するユハラ(中之条町)との費用分担など詳細を詰めていく段階で、22年度の工事に向けて準備を進める。当初予算には設計委託料として1600万円を計上している。
木材活用センターは森林経営管理制度の有効的な運用に向け、間伐材などの林地残材や支障木を受け入れ、チップに製造・加工する木の駅プロジェクトの一環として整備を計画。出荷者がセンターへ運搬した木材を1tあたり5000円で買い取り、チップに加工して公共施設のボイラー燃料などとして供給する。地産地消の体制を整えることで町内から搬出されるあらゆる木材の再利用を目指す。運営事業者としてはこれまでにユハラを選定しており、チップに加え製材品なども生産する施設となる。
建設する施設としては、製材所と製材後の製品保管庫、搬入する木材の重量を量るカースケール、チップを製造するチッパーヤードと保管するチップサイロの5棟を基本に計画。このほか、チップヤードや製材の乾燥場などを予定している。グラウンドは全体で8500uあり、施設を除いた全体でコンクリート舗装を施す。
基本構想は20年度に測研(高崎市)がまとめている。
実施設計委託は、全施設一括を予定しており、各施設の規模や配置、能力など詳細を詰める。21年度中にまとめ、22年度の着工を予定している。運営開始は23年度を目指している。
整備には国庫補助や森林環境譲与税を活用する計画。補助を受けることができるような実施設計とするため技術支援を受けている群馬県建設技術センターや県林政課などと要件について協議しながら進める。