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日刊建設タイムズ社
2021/04/09

【千葉】22年5月募集開始へ/21世紀の森と広場事業者/サウンディング7月1日公示/松戸市

 松戸市は、3月29日に開いた第12回都市公園整備活用推進委員会で、総合公園「21世紀の森と広場」における新たな管理運営体制の導入に向けたマーケットサウンディング調査実施要領案を示した。スケジュール案によると、7月1日に調査の実施を公表し、同月21日の現地見学会・事前説明会などを経て、8月1〜31日には提案を募集。9月9〜23日の個別対話の後、10月ごろに結果概要を公表。事業者募集は2022年5月に開始。同年夏ごろに事業者を決定し、23年4月、事業者による管理・運営を開始する。
 調査では21世紀の森と広場について、民間事業者が有するアイデアやノウハウを幅広く募り、効果的な民間活用の方策や事業者を募集する際の公募条件の設定などにおける参考とする。新たな管理運営体制の導入にあたり▽公園のポテンシャルを生かした多様な事業収入による維持管理費の低減▽活発な企画展開による公園のにぎわい創出と地域の活性化▽専任管理による利用者ニーズに応じた柔軟な公園利用の実現――を期待している。
 調査の対象は、21世紀の森と広場の管理運営を行う意向を有する法人または法人のグループ。
 提案を受ける内容は▽管理・運営に関する基本的な考え方▽民間参画による事業手法・スキーム▽21世紀の森と広場のポテンシャルを生かした企画運営▽新たな施設整備の有無等(任意)▽維持管理費の縮減および市の財政負担軽減策▽周辺住民等との連携や地域貢献に関する取り組み▽公園区域内の公共施設との一体的な管理運営の方策▽管理・運営事業者の公募条件▽懸念事項・要望事項等(任意)▽自由提案・意見(任意)。
 「管理・運営に関する基本的な考え方」においては、21世紀の森と広場におけるパークマネジメントプランの基本的方向性を踏まえた考え方やコンセプトを求める。
 「民間参画による事業手法・スキーム」では、市場性や参入メリットのほか、指定管理者制度・管理許可・設置許可(設置管理許可含む)・Park―PFIなど公園に適した組み合わせを聞く。
 「新たな施設整備の有無等」においては、「民間参画による事業手法・スキーム」と「21世紀の森と広場のポテンシャルを生かした企画運営」に伴い施設整備等が必要と考える場合、スケジュール、必要経費、配置イメージ、官民の負担区分、建築物の諸室・諸元などについて提案を受ける。
 「公園区域内の公共施設との一体的な管理運営の方策」に関しては、公園と博物館および森のホール21を一体的に管理運営することの可能性、条件、対象範囲などに関し、意見・提案を受ける。
 
 WGの設置や諮問事項追加
 
 そのほか、ワーキンググループの設置、21世紀の森と広場パークマネジメントプラン構成案、追加の諮問事項について審議した。
 ワーキンググループは、パークマネジメントプランの策定に関する審議・検討を円滑に進めるため、委員会の下部組織として設置する。委員会がある月を除き、月1回の頻度で開催。委員長の田代順孝・千葉大学名誉教授が座長を務め、委員については審議内容に応じて参集。ワーキンググループでの検討内容については委員会で共有を図る。
 パークマネジメントプラン構成案では、取り組みの柱として「21世紀の森と広場の魅力を高める」「多様な機能で地域の魅力を高める」「新しいマネジメントシステムを構築し実践する」を掲げている。計画期間は22〜32年度の10年間で、定期的に見直すこととする。
 また、追加の諮問事項は「都市公園における町会集会所等の設置に係る基準等を定めた要綱の策定に関すること」。都市公園法に基づき、市内都市公園における町会集会所・児童館・社会福祉施設等の公園施設としての設置・占有の可否を判断する際の設置基準などを定めた上で、個別の施設計画に応じて許可することとしたことから諮問するもの。6月をめどに答申を受け、8月に要綱を策定したい考え。k_times_comをフォローしましょう
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