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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/15

【群馬】前橋市が西善中内の造成工事に着手

前橋市は新たな産業団地の西善中内地区で造成に着手する。2カ年で整備する計画で、雨水排水設備から整備をスタート。調整池や排水路の整備など2工事について、6月までの公告・指名通知を計画している。調整池の掘削工などは同市初のICT活用工事案件となる。このほか区画道路整備や造成工なども発注する方針で、詳細を検討している。関連して都市計画道路西善玉村線の拡幅整備も上半期中に発注する。進出企業は5〜6月に募集を開始する見通し。
西善産業団地および中内産業団地の2地区に挟まれた5・8haを造成し、両地区を合わせた17・3haを西善中内地区とする計画。主要地方道高崎駒形線沿いに位置し、北関東自動車道の前橋南ICや駒形ICへのアクセス性に優れている。造成工事を担当する区画整理課が同地区造成事業費2億4740万円を確保、工事費1億9600万円、移転補償費5140万円の内訳となっている。なお、産業政策課は文化財調査委託料など1億8510万3000円を計上した。
現状では、調整池と排水路の発注が計画されている。いずれも工種を土木とし6月までの公告・指名通知を目指している。このほかの造成工事や区画道路整備なども年度内に発注する方針となっており、各工事の概要や発注時期などを検討している。まとまり次第、順次発注する。
調整池整備は同市初のICT活用工事案件となっている。地区南部に整備する調整池は、必要調整量4140・3立方m以上、許容放水量0・644立方m/秒以下を計画。池部分の掘削工5500立方mおよび池北側の盛り土工8000立方mをICTで実施する。加えて、池の護岸として法長2・5mのブロック積工約600uを盛り込んだ。市内に本店を有することを条件とした一般競争入札で公告する見通し。
排水路は調整池から西側に位置する放流地点までの約240mを整備する。市道下へ90p×90pのコンクリート製カルバートを設置。市道の舗装復旧として表層工約800uにも取り組む。指名競争入札での発注を予定している。
地区全体の事業計画策定および基本設計はアコン測量設計(前橋市)が実施。調整池や区画道路などの詳細設計はオウギ工設(前橋市)が手掛けた。
同地区の整備に伴い、都市計画道路西善玉村線の整備にも着手する。同線は、主要地方道高崎駒形線沿いにある南消防署(西善町766−2)周辺の交差点を起点に南へ進み、北関東自動車道の側道までの区間を対象とする。担当する道路建設課は当初予算で事業費8877万8000円を確保している。
全体延長720mのうち、年度内に団地周辺の約200mを先行して整備する。現況幅員5・7mを16mに拡幅し、両側に3・5mの歩道を設ける。
詳細設計は日進工測設計(前橋市)が担当した。工事の入札方法は未定、上半期中には公告または指名通知し、当該区間の年度内完了を目指す。
同団地以南の約520mは、20年度に用地測量に着手。業務はコイデ(前橋市)が担当した。年度内に詳細設計へ着手、地元との調整を経て、5カ年程度で整備を進める方針となっている。
5〜6月に進出企業の募集を開始する。募集する区画数などの最終調整を行っているところ。年内にも進出企業を決定し、造成が完了してから引き渡す。