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滋賀産業新聞
2021/04/21

【滋賀】県南部土木 幸浜大橋の耐震工事

 県南部土木事務所は、「滋賀県国土強靭化地域計画」に基づく防災・減災対策として守山市幸津川町地先にある「幸浜大橋」の耐震工事を計画している。この担当コンサルを6月15日に入札により決め、業務を来年1月末頃にまとめる考え。工事については22年度内を目指している。
 耐震化の施工内容は、落橋防止工を優先的に行うとしており、設計の中でどのような工法で進めていくかを検討していくが、一般的な考えとして橋梁の落橋防止構造の一つで、地震時に橋梁上部工が落下することを防ぐだけでなく、地震時の衝撃を確実に緩和できる落橋防止構造の緩衝チェーンや、橋桁の落下を防止する対策として桁かかりの拡幅、周りに鉄筋を立て、コンクリートを打ち込むことで、地震に対抗する強度を上げる橋脚巻立て工などが考えられている。また、耐震工事を進める間、仮橋を設置するか、土のうを設けるなども設計の中で検討する。
 「幸浜大橋」は1973年(昭和48年)に野洲川に架橋された橋台2基・橋脚6基を備える橋長326・7b、幅9・95bの鋼橋(7径間)。上部工形式は鋼単純T桁橋、下部工形式は橋台が逆T式橋台、橋脚が張出式橋脚、基礎が鋼管杭となっている。
 同事務所は、第3次緊急輸送道路に指定されている同大橋を、阪神淡路大震災において得られた教訓を踏まえ、最新の基準で耐震設計を行い万全な対策を進める。

提供:滋賀産業新聞