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建設経済新聞社
2021/04/22

【京都】西陵中学校区小中一貫教育校 福西小既存校舎解体など予定

 京都市教育委員会は、令和7年度の開校を目指し、西陵中学校区小中一貫教育校の整備に向けた準備を進める。
 西京区西陵中学校区の2つの小学校(竹の里小学校及び福西小学校)と西陵中学校を一体化した施設一体型小中一貫教育校を新設する計画。
 整備手順は、@福西小学校既存校舎、体育館及びプール(付属棟含む)を解体撤去A既存校舎等を解体撤去した後、福西小学校敷地内に新校舎を建設B新校舎建設工事と並行してグラウンド整備工事を実施。
 新校舎は、RC造一部W造3階建、延約1万3640u(建築面積約6000u)を想定。建設地は福西小学校敷地の西京区大枝南福西町1丁目7他の敷地約2万1630u。新校舎・体育館・プールは敷地北側に配置する予定。
 新校舎の建設に際し、竹の里小と福西小を竹の里小敷地で令和4年度から一次統合する。工事中の児童は竹の里小に登校する。市は令和2年2月市会に一次統合のための小学校条例の一部改正案を提出し、原案通り可決した。
 市教委は、令和2年度に基本計画を公募型簡易プロポーザル方式により、安井建築設計事務所(大阪市中央区)に決め、同社でとりまとめ。WTO対象の基本設計・実施設計を公募型プロポーザル方式により、同社に決定した。履行期間は令和5年1月31日まで。
 同社の技術提案書によると、新校舎づくりで重視するテーマは、@地域の活動拠点−学校と地域が一体となり「地域で育む」A異学年間の交流−1〜9年生が「ともに学ぶ」交流拠点B管理しやすい施設−教職員が使いやすく「働きやすい職場環境」C地域の防災拠点−避難所機能を想定した「安心安全な施設」D学校木造化−地産地消の促進「みやこ杣木活用拡大」の5つ。東西に長い建物形状を活かした大らかな勾配屋根の連なる印象的な外観とする計画。
 令和3年度は、設計を進める一方、建設地の福西小敷地の地質調査を第1四半期(4月〜6月)に入札し、委託する。工期は3ヵ月。概算額区分は1000万円以上WTO対象未満。
 福西小の既存建物の解体も計画。第3四半期(10月〜12月)に入札する予定。解体対象は(南校舎)RC造4階建、延約4590u、(給食室)RC造平屋建、延260u、(北校舎)RC造3階建、延約2220u、(体育館)SRC造平屋建、約730u、(プール棟)(付属棟、機械室)RC造平屋建、約630u、(渡り廊下A)S造平屋建、約180u、(渡り廊下B)S造平屋建、約260u、(その他倉庫等)約140u。工期は8ヵ月。概算額区分は4億円以上WTO対象未満。
 新校舎建設工事は、令和5〜6年度の2ヵ年で実施。また別途工事としてグラウンド整備工事を令和6年度に行い、7年度の開校を目指す。開校時の児童・生徒は600人程度、その他教職員は40人程度を想定。
 なお京都市の公共建築物は、今後更新時期の集中が見込まれており、市は今後予定している主な大規模公共施設の整備の一つとして、西陵中学校区小中一貫教育校整備を挙げ、経費70億円を見込む。