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北陸工業新聞社
2021/04/28

【石川】21年春の褒章/西正次氏が黄綬褒章/「建設業の使命、次の世代に」

 2021年春の褒章受章者が28日付けで発表され、丸西組(小松市)の代表取締役会長で石川県建設業協会理事の西正次氏が業界の振興発展に貢献したとして黄綬褒章を受章した。受章の喜びを聞いた。
 大学卒業後、大手ゼネコンを経て、1978年に丸西組入社。長年にわたって建設業に従事してきた。91年から同社社長を務め、創業70周年の2019年にバトンタッチし、会長に就いた。「まったくのゼロからではなく、先代(西外次郎氏)が築いてくれた基盤があって、ここまでこれた。従業員や多くの人たちに支えられたおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。
 2008年から8年間は小松能美建設業協会会長としてリーダーシップを発揮し、地域貢献に励んだ。「ボランティア団体への支援としてごみ収集や運搬に協力したほか、地元中学校で出前講座を行い、就職先の選択肢の一つとして選んでもらえるよう、建設業の魅力をPRしてきた」と強調し、次代に向けては「災害を未然に防ぐ国土強靱化、リニューアルなどの更新需要がより重要になってくる。これまでの延長線上ではなく、若者に魅力ある産業へ発展させるため、皆さんと力を合わせていきたい」と意気込みをみせる。
 小松商工会議所会頭として地域経済は最大の関心事だ。「コロナ禍にあって小松は今、着々とまちづくりが進んでいる。3年後の北陸新幹線延伸で大きく変わるだろう」と期待を寄せる。

 にし・まさつぐ 1951年生まれ。芝浦工大卒。大成建設を経て丸西組に入社。91年から社長を務め、現在は代表取締役会長。石川県建設業協会常任理事、小松能美建設業協会会長など歴任。2016年から小松商工会議所会頭を務める。週一回、社員と本社近くの木場潟などをウォーキングすることが健康の秘訣とか。小松市在住。69歳。

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