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建設経済新聞社
2021/04/30

【京都】桃陵団地再生へPFIも視野 民活可能性調査と構想策定 プロポ公告、参加は5月14日まで

 京都市は、伏見区の桃陵市営住宅について、民間活力を生かし、団地再生事業に乗り出す。
 桃陵市営住宅は、3つの鉄道駅(JR西日本、京阪電鉄、近鉄)に近接するとともに、東側が国道24号に接するなど交通利便性の高いエリアに立地し、周辺に大型の商店街や都市公園もある大規模な団地(伏見区片桐町、西奉行町、東奉行町の敷地面積約4万1220u)。
 昭和33年度から39年度にかけて建設された京都市の中でも最も古い住棟と、平成2年及び4年築の新しい住棟で構成。市営住宅ストック総合活用計画では「団地再生計画検討団地」に位置付け。現在ある27棟(管理戸数596戸)のうち21棟の住棟活用方針は「建て替え」。なお新しい住棟6棟は「継続活用」としており、団地再生では建て替えを予定していない。
 京都市都市計画局は、令和元年度に簡易公募型プロポーザルで「桃陵市営住宅再生事業(仮称)に係る基礎調査及び土地利用計画検討業務委託」について、ピーピーアイ計画・設計研究所(大阪市中央区)を受託候補者に選定し、進めた。
 これまでの調査などを踏まえ、令和3年度はPFI方式等の民間活力導入可能性調査(〜令和4年2月)と基本構想策定(〜令和3年12月又は令和4年2月)を予定。
 京都市都市計画局は28日、「京都市桃陵市営住宅団地再生事業における民間活力導入可能性調査及び基本構想策定業務委託」を公募型プロポーザルで公告した。
 業務内容は、@民間活力導入可能性調査(ア・民間活力導入に向けた簡易評価と課題整理、イ・民間事業者への事前ヒアリング、ウ・事業手法及び業務範囲の検討、エ・最適事業手法の取りまとめ等)A基本構想策定支援(ア・基本構想策定に向けた計画条件の取りまとめ、イ・基本構想のコンセプトの提案、ウ・基本構想の方針提案、エ・活用地の活用方法の提案、オ・活用地の活用に係る手法等の提案、カ・関係者説明資料の作成及び説明会等の支援、キ・基本構想の取りまとめ)。
 プロポの主な応募資格は、▽京都市の指名競争入札有資格者名簿に登録。ただし京都市の競争入札参加有資格者でない場合であっても、京都市競争入札等取扱要綱第2条第1項各号に掲げる資格を有する場合は、今回のプロポにおいて競争入札有資格者とみなす▽一級建築士事務所の登録を受けている者▽今回の業務と同種又は類似の業務の受託実績(同種業務は地方公共団体、都市再生機構又は地方住宅供給公社(これらに準ずる組織を含む)が発注する公的賃貸団地における民間活力導入可能性調査、団地の再編・再生に係る全体構想又はそれらに準じる計画の策定に係る業務、類似業務は国又は地方公共団体が発注する庁舎施設、学校施設の新設又は建替え計画における民間活力導入可能性調査又はそれらに準じる計画の策定に係る業務)等。
 参加希望申出書の提出は5月14日まで。企画提案書の提出は6月1日まで。ヒアリングは6月上旬から中旬を予定。選定結果は6月17日までに応募者へ書面で通知する。
 履行期間は令和4年3月31日まで。
 予定価格は1461万9000円(税込)。
 プロポの担当は京都市都市計画局住宅室すまいまちづくり課事業第一担当(рO75−222−3635)。