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建通新聞社(中部)
2021/05/07

【岐阜】多治見市新庁舎の建設地再検討 中間報告を秋に

 新庁舎建設事業で建設地の再検討などを行っている多治見市は、4月26日に第3回「多治見市役所新庁舎検討市民委員会」(小林甲一委員長)を開いた。建て替えの選択肢にJR多治見駅北口などに移転する「移転新築で現敷地を別途活用」「移転新築で現建物を別途活用」と「現地建て替え」の3案を提示し、検討した。本年秋には中間報告を行う予定としているが、建設地決定時期や建設スケジュールなど事業の詳細は未定だ。現在の多治見市本庁舎
 移転新築で現敷地を別途活用する案は4案あり、一つ目は商業用にスーパーマーケットなどの民間活用する案、二つ目は同じく民間活用で、住宅や福祉用に活用する案となっている。三つめは老朽化した他の公共施設の集約先として建て替える案。四つ目は芝生の多目的広場とする案。
 移転新築した上で現庁舎を別途活用する案は2案あり、シェアオフィスや倉庫としての民間活用案と、公共施設の集約先とする案の2案がある。課題は改修に多額の費用を投じる必要があること。
 現地建て替え案は、現敷地での建て替え、駐車場敷地での建て替え、現庁舎の向きを南北方向に変えて建て替えの3案となっている。課題は仮設庁舎の建設による費用増、駐車場の確保などの問題が発生すること。
 新庁舎建設事業は、2020年6月にJR多治見駅北側の市役所駅庁舎隣接地(音羽町1ノ70)を建設地として決定したが、庁舎の位置に関する条例改正案が市民に説明不足などを理由に20年9月議会で廃案となり、白紙での再スタートとなった経緯がある。
 以前想定していた新庁舎の規模は、7階建て延べ8010平方b。敷地面積は5859平方b。
 現本庁舎の規模は鉄筋コンクリート造地上6階地下1階建て延べ8555平方b。敷地面積は4033平方b。所在地は日の出町2ノ15。

提供:建通新聞社