トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2021/05/10

【岐阜】国交省木曽川上流河川事務所 2021年度事業概要

 国土交通省木曽川上流河川事務所は、2021年度の事業概要をまとめた。災害復旧・災害関連事業費、受託工事費を除いた事業費予算は前年度当初比2%増の87億1938万円となった。新規事業として長良川遊水池事業の長良川遊水池区間整備や木曽川上流特定構造物改築事業(新水門川排水機場整備)を盛り込んだ。
 内訳は、河川整備事業のうち、河川改修(特定構造物改築事業費を含む)が2%減の31億4710万円となった他、河川維持修繕は4%増の35億0976万円、河川工作物関連応急対策が171%増の3億8000万円だった。また都市水環境整備の総合水系環境整備が35%減の1億9790万円となった。都市公園事業は、国営公園整備が2%減の4億8341万円となった。また公園維持管理が4%減の9億5999万円となった。
 河川改修事業のうち新規事業化で、長良川遊水地事業として中流域の霞堤など自然の遊水機能を生かして毎秒200立方bの洪水調節量を持つ遊水池を整備する。また木曽川上流特定構造物改築事業(新水門川排水機場整備)で床上浸水被害を防止するため新水門川排水機場(口径2b×4、排水機能毎秒毎秒47立方b)と牧田川左岸堤防を整備する。
 その他、木曽川の神明津地区で洪水時の危険性に対する緊急対策として堤防強化対策、起地区で洪水を安全に流下させるために老朽化した特殊堤防を改築する築堤護岸整備を継続実施する。
 長良川の本郷地区で大規模災害発生時の緊急輸送路となる緊急河川敷道路の整備、東島地区で洪水時の危険性に対する緊急対策として堤防強化対策を継続実施する。
 揖斐川の柿内地区で大規模災害発生時の復旧発動基地となる防災拠点を整備、野中地区で洪水を安全に流下させるために樋管改築を実施する。
 牧田川の五日市地区で洪水を安全に流下させるために築堤護岸を継続実施する。
 河川管理では、河川管理施設の維持修繕や堤防除草、護岸修繕や急勾配な堤防の法面改善などの堤防機能を守る維持工事、河道内の樹木の伐採、機械設備の修繕を実施する。
 環境整備事業では、一宮市や羽島市でワンド環境整備推進や木曽川中流部全体のモニタリング調査を行う。また木曽川可児地区で河川の縦断的なネットワークの形成や賑わいのある水辺空間を創出するため、水辺へ接続する緩傾斜堤防や階段などを整備する。
 国営公園整備事業では、フラワーパーク江南2期エリアの開園に向けて管理施設の整備を継続して実施する。また、かさだ広場や各務原アウトドアフィールドの遊歩道やサイクリングロードの整備を進めるとともに河川環境の保全や再生に取り組む。その他、河川環境楽園の管理施設の整備を継続実施、138タワーパークの遊戯施設改修や管理施設などの整備を実施、桜堤サブセンター・木曽長良背割堤の堤内地エリアで敷地造成を継続実施する。

提供:建通新聞社