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鹿児島建設新聞
2021/05/11

【鹿児島】九州各県のCCUS登録数 事業者 本県が伸び率トップ

 九州・沖縄各県の建設キャリアアップシステム(CCUS)に関する事業者登録数の伸び率で、本県がトップとなったことが分かった。2020年度は新たに516社が登録し、前年度末の数字(353社)から146%増加。技能者数も151%(2996人)増え、他県と比べて高い伸び率を示した。県は6月から工事成績評定の加点に踏み切る方針を示しており、普及拡大の動きはさらに加速する様相だ。 
 20年度(20年4月〜21年3月)、県内で新たにCCUSを登録した事業者数は516社。他県が300社前後で推移する中、福岡(2126社)に次ぐ2番目の数字で、前年度末からの伸び率で比較すると本県(146%)が最も高かった。 
 県内の技能者登録数も他県と比べて高い水準にあり、20年度は新たに2996人が登録。前年度末からの伸び率は151%となり、沖縄(178%)、佐賀(159%)に次ぐ上昇幅となった。 
 最新の県内累計登録数(21年4月末現在)は、事業者910社、技能者5257人。技能者数は運用開始後初めて5000人を上回り、事業者数も1000社台が見えてきた状況にある。 
(3面に関連記事) 
 県では6月から、CCUSの活用工事を試行し、工事成績評定での加点に踏み切る方針。案件は特記仕様書に明示し、受注者希望による手挙げ方式で実施する。 
 評価のベースとなる目標基準は、@平均登録事業者率(登録事業者数/元・下請企業数)70%A平均登録技能者率(登録技能者数/技能者数)60%(営繕は50%)B平均就業履歴蓄積率(カードリーダーにタッチ等を行って入場した技能者数/現場に入場した技能者数)30%−の3項目。これを全て達成すれば、工事成績評定の「創意工夫」で0・4点が加点される。22年度からは総合評価落札方式での加点も始める見通しだ。 
 国が目標に掲げる「23年度までの完全実施」に向け、普及拡大に向けた動きはさらに加速する様相。現場でのカードリーダー設置や市町村の対応等も含め、受発注者一体となった理解と環境整備が求められる。

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