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建通新聞社四国
2021/05/18

【香川】県教育委 学校施設長寿命化計画策定

 香川県教育委員会は県立学校施設の長寿命化計画をまとめた。原則として建築年度が古い順に施設の状況を踏まえて築後20年目、40年目を目安に大規模改修し、校舎の更新についてはモデルケースを設定して事業費を試算した結果、総事業費が最も少なくなる65年で改築する方針を示した。計画期間は設定しないで5年ごとに検証し、上位計画や事業進捗、社会情勢の変化を踏まえて見直す。
 対象は県所管の高校29校と特別支援学校8校で、学校施設1035棟(延べ床面積52万平方b)。築40年以上経過している建物が34・4%となってことから、教育環境の維持、向上とともに、建物のライフサイクル縮減、事業費の平準化を図りながら、老朽化対策に取り組む。築65年で改築する条件で40年間の維持・更新費用を平準化すると、事業費の総額は約1406億5000万円、年平均は約35億2000万円で、従来の校舎改築や大規模改修を行う長寿命化策よりもコスト縮減が見込めると試算している。
 2020年度に策定した「魅力ある県立高校推進ビジョン」で目指す教育の実現を施設面で支えるため、▽安全・安心の確保▽新学習指導要領への対応▽特別な支援を必要とする生徒への配慮、自然環境への配慮・適応―を施設整備の方向性とする。
 個別の施設整備については、21〜22年度で笠田高校(三豊市豊中町笠田竹田251)の校舎棟を建設する。建築、電気、設備に分け、建築については議会承認案件として工事発注する。校舎棟の完成後に付帯施設を整備する予定だ。
 農業経営高校(綾川町北1023ノ1)は、21年度に改築に向けた基本設計に着手する。20年度に委託予定だったが庁内の調整が完了しなかったことから、事業費を21年度に繰り越した。
 また、多度津高校(多度津町栄町1ノ1ノ82)については、校舎改築に向けた基本計画策定を21年度に委託する。
提供:建通新聞社