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建通新聞社四国
2021/05/18

【徳島】県 中央病院ER棟の建築はWTO案件で発注

 徳島県病院局は、県立中央病院ER棟新築工事のうち建築工事をWTO政府調達協定対象案件として通常の一般競争で、電気・管・空調をそれぞれ総合評価落札方式の一般競争で、いずれも今秋の着工を目指して入札・契約手続きを進める。
 施設規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ約6500平方b。既設の中央病院本館(徳島市蔵本1)南側に、救急外来機能を担う建物を新築する。救急医療部門に新型コロナウイルスなどの感染症に対応できる機能を設け、内視鏡センター、遠隔診療のできる5Gオンライン診察室や会議室の他、災害時に災害対策本部やDMAT活動拠点本部、高度医療研修に対応可能な設備を置く。
 予算は本年度事業費20億9700万円、2022年度までの債務負担限度額29億4800万円を設定。工期15カ月で22年度中の完成を目指す。
 現在、建設地の埋蔵文化財調査とともに、日総建大阪事務所(大阪市中央区)と宮建築設計(徳島市)の共同企業体で10月29日納期で設計作業を進めている。
 また、23〜24年度にはER棟建設に伴う本館棟改修(延べ床面積約3200平方b)と、連絡通路新築(鉄骨造4階建て延べ約200平方b)などを施工する。改修は本館棟1階の病理解剖室、霊安室、2階の内視鏡検査室を対象とし、4階のHCU移設とICU整備なども予定している。
提供:建通新聞社