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建設新聞社(長崎)
2021/05/25

【佐賀】吉野ヶ里町 統合庁舎を新たな核に

中心地づくり基本構想
   21年度は基本計画策定

 吉野ヶ里町は「統合庁舎および中心地づくり基本構想」を策定した。分庁体制の同町だが、施設老朽化のため、統合庁舎の整備とそれを新たな核とした中心地への機能集約を推進する。スケジュール案では、2028年開業を目標としており、21年度は基本計画の策定を行う予定。

 同構想には中心地に必須な施設の選定や施設の規模、適地の抽出条件、概算事業費、事業手法の検討、スケジュール(案)などが盛り込まれている。
 中心地に必須とされている施設は庁舎、図書館、コミュニティセンター(公民館)、防災施設の4つ。建替えの必要性や町の問題点、町民ニーズなどから選定されている。
 既存施設の規模を踏襲し、施設の複合化や併用による面積効率化なども考慮して算出した施設の想定規模は、庁舎が延床面積2812平方b(2階建て想定)、コミュニティセンター(公民館)が延床面積2461平方b(2階建て想定)など。
 中心地の適地は人口重心や町民の利便性、災害時の危険性などを考慮し、候補地を選定した結果、三田川庁舎と脊振庁舎の間に位置し、駅へのアクセスにも優れた国道385号の東側エリアを候補に選定を進めていくことにしている。中心地イメージ図(同町提供)
 施設ごとの概算事業費(用地費や造成費、基礎工事費は含まない)は統合庁舎19億円、図書館10億円、コミュニティセンター(公民館)16億円となる見通し。
 事業手法に関しては、従来方式やDB方式・DBO方式、PFI方式などが想定され、民間の活用も視野に来年度以降、比較検討を行う。
 スケジュール案は21年度の基本計画策定、22年度の事業手法決定、28年の開業は事業方式による違いはないが、従来方式を採用した場合は▽23年〜24年に基本設計・実施設計▽25年〜26年に建設▽27年に運営準備―となる。DB方式・DBO方式、PFI方式の場合は▽23年〜26年前半に事業者選定▽26年後半〜27年に事業者が設計、建設、運営準備を行う―となっている。
 このほか必須ではないが、将来的には健康福祉センター、中学校、保育園、防災食育センターなどの建設も検討していくとしている。
ksrogo