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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/05/28

【群馬】東部農業事務所農村整備課の2021年度事業概要

県東部農業事務所農村整備課(吉田誠課長)は2021年度の県営事業概要を明らかにした。太田市内の緑町地区で行う約22haが対象のほ場整備は事業費1億円を確保し、初弾工を計画、9月ごろに2工区に分けてそれぞれ指名通知する。太田市の大久保地区は2億4800万円で調整池整備を2カ所で計画するほか、2件の排水路工を予定。邑楽町地内の藤川用水で進める水路工は事業費7500万円を計上している。県営事業の総事業費は8億5489万6000円。
緑町地区の事業は同地区のさくら工業団地北東側に広がるエリアが対象となり、受益面積は約22ha。現況は水田21・6ha、畑地0・9haとなる。いずれも不整形の小区画。工事は畦畔を除去し、ほ場の大区画化を図る。一部段差が生じる箇所は20pの作土厚を確保するため、表土剥ぎ取り工法により整地する。
工事発注は整地工を主として行う。第1工区1工事は5ha、第2工区1工事は2haで発注を見込んでいる。
整備後の面積別農地割合は◇1ha以上=23%◇0・5ha以上=56%◇0・3ha以上=86%。測量設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた。
21年度の委託関連事業としては、ため池の測量調査設計および調査計画に取り組む。それぞれ7月ごろの指名通知を見込む。
調査を行うため池は寺ヶ入ため池、湯之入上溜、3池からなる西長岡ため池。ともに太田市内で全て堤体型式均一型となっている。堤頂長などは◇寺ヶ入ため池=堤頂長181m、堤体高2・5m、貯水量4100立方m◇湯之入上溜=堤頂長47m、堤体高6・3m、貯水量1万1200立方m◇西長岡ため池1=堤頂長289m、堤体高2・9m、堤頂長214m、貯水量3万4000立方m◇西長岡ため池2=堤頂長214m、堤体高2・9m、貯水量1万4000立方m◇西長岡ため池3=堤頂長241m、堤体高3・4m、貯水量1万6000立方m−。
事業採択に向けた調査は、太田市大原町他地先の薮塚西部地区で基本計画修正を行う。20年度は調査計画調査設計をプロファ設計(伊勢崎市)が手掛けた。同市押切町他地先で行う尾島東部地区は住民意向調査資料作成が内容。同市堀口町他地先の堀口地区は基本計画策定を予定している。
このほかの主要事業は次のとおり。
【大久保地区農村集落基盤再編・整備事業】
北関東自動車道太田藪塚インターチェンジ南側が対象。周辺に雨水を排水する河川がないため、大雨時に湛水被害が発生している。対応策として調整池および排水路の整備を進めている。
21年度に整備する調整池3は、水深0・8m、池敷面積2055u、容量2100立方m。調整池4は、水深1・3m、池敷面積1930u、容量3100立方m。それぞれ9月ごろ工事発注。調整池3は指名通知、調整池4は一般競争入札を見込む。
排水路工は延長530m、590mでそれぞれ分割して、指名通知および一般競争入札を見込んでいる。
【藤川用水地区長寿命化・防災減災事業】
邑楽町中野地先を流れる藤川用水の老朽化対策で、水路工171mを予定。工事区間は藤川橋から国道122号琵琶橋まで約350m。既存水路は現場打ちコンクリートで幅3m、高さ1・2〜1・7m。既設水路を撤去し、新たに2次製品のL型水路を設ける。底面は現場打ちコンクリートで仕上げ3面張りとする。水路断面は既設と同様。フェンスは基礎部分から取り除き、水路整備後に再設置する。