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建通新聞社(神奈川)
2021/06/01

【神奈川】川崎市等々力緑地再編整備へ計画改定骨子案

 川崎市は、等々力緑地再編整備実施計画改定骨子案を公表した。等々力陸上競技場をサッカーやラグビーなどの球技専用スタジアムに改築する他、補助競技場を公認陸上競技場(第2種相当)へ改築するとした「陸上競技場の最適化」などを盛り込んでいる。今後、11月をめどに同実施計画の改定案を示し、2021年年度末に同実施計画の改定版を策定する。22年以降に民間活力の導入に向けた手続きなどを進める。
 陸上競技場は現在、サッカーJリーグ川崎フロンターレの活動拠点となっている。また、利用状況の45%がサッカー場としての利用となっていることなどを踏まえ、球技専用スタジアムと地域や市民に根ざした陸上競技大会が常時開催できる陸上競技場に分割して再整備することにした。
 改築は、陸上トラックを廃止しメイン以外のサイドとバックスタンドを増設。収容人数は現在の約2万7000人から約3万5000人に増やす計画。新たな陸上競技場については、同緑地内にある補助競技場を第2種相当の公認陸上競技場に改築する。
 現在、等々力緑地が都市公園として告示している36・6fに加えて、6・9fを「公園として拡大するエリア」、12・9fを「将来的に事業化を検討するエリア」として全体56・4fを再整備実施計画の対象区域に改めるとともに、正面広場に隣接する公有地(0・7f)についても、一体的利用に向けた活用を検討する。
 この他、とどろきアリーナは今後の利用ニーズを踏まえた再整備案と民間提案の実現手法について検討を進める。
 市と東急(東京都渋谷区)は緑地再整備に向け官民連携協定を締結。19年2月にはPFIによる、事業提案を受けていた。提供:建通新聞社