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建設経済新聞社
2021/06/10

【京都】城陽井手木津川バイパス事業 令和4年度の城陽〜井手地区工事見据え 令和3年度は測量や設計、用地取得を進捗

 近畿地方整備局は、国道24号城陽井手木津川バイパスについて、令和4年度の城陽〜井手地区改良工の着手を見据え、令和3年度は測量や設計、用地取得を進める。
 城陽井手木津川バイパス(旧名・宇治木津線。都市計画道路名は城陽井手木津川線)は、新名神高速道路と学研都市を結ぶ新たな南北軸の道路で、新名神の(仮称)城陽スマートインターチェンジ(城陽SIC)付近から、井手町域を経由し、木津川市の学研木津中央地区付近を結ぶ。総延長は1万1150m(約11・12q)で、土工延長は約10・6q、橋梁延長は約0・6q。道路規格は第3種2級、車線数は2車線、設計速度は60q/h、計画交通量は約1万2900台/日。
 全体事業費は約300億円(@工事費198億1200万円A用地及び補償費59億0900万円B間接経費42億7900万円)を見込む。
 ルート計画によると、起点は城陽市富野長谷山で、井手町井手下赤田などを経由し、終点は木津川市山城町上狛森ノ前(木津川橋付近)。
 城陽市が都市計画決定の3・3・207東部丘陵線の合流部に新たに設置される交差点を起点に南進。
 起点からは、城陽市東部丘陵地(山砂利採取跡地)を通過し、国道307号青谷バイパスなどの間を抜け、国立病院機構南京都病院からできるだけ距離をとった西側を通過する。国道307号の旧道及び一級河川青谷川を通過し、白坂テクノパークの東側で国道307号青谷バイパスと平面交差する。起点から青谷バイパスまでは両側歩道の幅員15mとする。
 井手町多賀地区は、山裾を通過するルート。白坂テクノパークの東側から観光農園の間を通り、高神社の東側、町営グラウンドの西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
 井手地区は、井手町自然休養村管理センター、府立山城勤労者福祉会館の間を通り、府道和束井手線と平面交差する。府道和束井手線から南は、老人福祉センター玉泉苑などの西側を通る。この区間は両側歩道の幅員15mとする。
 木津川市域は、小渋川を渡り、綺原神社、蟹満寺などの間を通り、不動川公園の西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
 終点付近は、第一加圧ポンプ場などの西側を通り、山城配水池などの間を抜け、高齢者総合福祉施設山城ぬくもりの里の東側を通過し、終点の国道163号と3・1・17東中央線の交差点に平面交差する。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道の幅員11・5mとする。
 総延長1万1150mの内訳は、起点から、地表式L1110m(W15m)、嵩上式L670m(城陽市中中山〜城陽市市辺大谷。W15m)、地表式L150m、掘割式L550m(城陽市市辺大谷〜井手町多賀墓ノ平。W11・5m)、地表式L3520m、地表式L220m、嵩上式L500m(木津川市山城町綺田柏谷〜木津川市山城町綺田平後。W11・5m)、地表式L770m、嵩上式L540m(木津川市山城町綺田山ノ上〜木津川市山城町平尾畑。W11・5m)、地表式L3120m(W11・5m)。
 標準横断図によると、幅員は両側歩道部がW15m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×2(両側))、片側歩道部がW11・5m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×1(片側))。片側歩道は西側のみ。
 近畿地整京都国道事務所がこれまでに委託した主な業務をまとめると、令和元年は6月に城陽井手木津川バイパス橋梁予備設計業務をオリエンタルコンサルタンツに委託(業務対象地域は城陽市)、城陽井手木津川バイパス道路予備設計業務を東洋技研コンサルタントに委託(業務対象地域は城陽市〜木津川市)。
 令和2年は6月に城陽井手木津川バイパス多賀地区道路予備設計業務をエイト日本技術開発に委託(業務対象地域は井手町)。
 令和3年に入り、2月に城陽井手木津川バイパス多賀地区橋梁予備設計業務を綜合技術コンサルタントに委託(業務対象地域は井手町)。3月に城陽井手木津川バイパス多賀地区道路詳細設計業務を復建技術コンサルタントに委託(業務対象地域は井手町)、城陽井手木津川バイパス城陽地区道路詳細設計業務を大日本コンサルタントに委託(業務対象地域は城陽市〜井手町)、城陽井手木津川バイパス青谷川橋橋梁詳細設計業務を綜合技術コンサルタントに委託した。
 7月開札分で城陽井手木津川バイパス井手地区他測量業務を発注する。城陽市中地先〜木津川市山城町綺田地先において、UAVレーザーによる地形測量(L0・7q)、数値地形図作成(L0・35q2)、設置幅杭(L2・8q)を行うもの。
 なお令和2年12月に閣議決定された「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」に位置づけられた目標や事業規模等を踏まえ、近畿地整は令和3年4月に「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(近畿ブロック版)」を策定し公表。今後5か年(令和3年度〜令和7年度)の具体的な事業進捗見込み等を掲げた。そのなかで城陽井手木津川バイパスについて「令和4年度に城陽〜井手地区改良工に着手予定」と見込みを示した。