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建通新聞社(神奈川)
2021/06/10

【神奈川】横浜市 つつじが丘小と今宿小建替へ

 横浜市建築局は、つつじが丘小学校と今宿小学校の建て替えに向け、設計者を選定するため公募型簡易プロポーザルの手続きを開始した。参加資格は「建築設計」、所在地区分は「市内」。プロポ参加意向申出書の提出締め切りは6月18日正午。提案書の提出を7月21日まで受け付ける。審査の上、9月上旬に設計者を特定する。
 両件とも2018年度以降横浜市発注の学校建替え設計を受託した者は参加できない。また、今回応募する者は現在手続き中の3校(矢向小、吉原小、菊名小)の設計プロポと、8月に予定している戸塚小の設計プロポにも参加できないなどの制限がある。

 〇つつじが丘小4760平方bに

 つつじが丘小は最も古い校舎が1967年の完成。増改築を重ねた結果、バリアフリー化未対応で校舎間の移動動線が長く、グラウンドも狭い。「防災に強くのびのびと学べる学校」として敷地内で建て替える。
 新しい校舎は鉄筋コンクリート造3階建て延べ4760平方b程度。校舎内にプール棟を含むとしているが、既存プール棟を残置する提案も可能。体育館は既存建物(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1151平方b)を残置する。既存校舎の解体を含む概算工事費は約24億円。
 今後のスケジュールは22年9月ごろまでに基本設計を、24年3月ごろまでに実施設計を進める。工事は24〜27年度となる見通しだ。
 既存校舎はA棟が鉄筋コンクリート造4階建て延べ3188平方b、B棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ1306平方b、給食室が鉄筋コンクリート造2階建て延べ243平方b。
 業務委託契約の概算予定価格上限は今回の業務が900万円(税込み)で、実施設計を含む合計は1億2300万円(税込み、工事監理費を除く)を見込む。
 所在地は青葉区つつじが丘34、敷地面積は1万3719平方b。

 〇今宿小6700平方bに

 今宿小は最も古い校舎が1965年の完成。経年劣化と老朽化が進んでいるため「安心安全で、交流盛んな、富士を望む学校」をコンセプトに、敷地内で建て替える。
 新しい校舎は鉄筋コンクリート造3階建て延べ6700平方b程度を想定。体育館棟とプールは既存建物を残置する。解体工事を含む概算工事費は約31億円。
 22年9月ごろまでに基本設計を、24年3月ごろまでに実施設計を進め、工事を24〜27年度に実施する計画だ。
 既存校舎は1棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2405平方b、2棟が鉄筋コンクリート造4階建て延べ3065平方b、体育館棟が鉄骨造2階建て延べ494平方b。
 業務委託契約の概算予定価格上限は今回の業務が1180万円(税込み)で、実施設計を含む合計は1億6000万円(税込み、工事監理費を除く)を見込む。
 所在地は旭区今宿東町829、敷地面積は1万4710平方b。

 〇4期・6校の設計へ

 横浜市の市立小学校・中学校計384校の建て替えで、21年度は第4期・6校の設計を開始する。5月より▽矢向小▽吉原小▽菊名小―の設計プロポ手続きを進めており、今回のつつじが丘小と今宿小はこれに続く2校。今後、8月に6校目となる戸塚小の設計者選定に入る。提供:建通新聞社