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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/06/15

【群馬】県利根沼田農業事務所農村整備課は2021年度事業概要

県利根沼田農業事務所農村整備課(中野俊之課長)は2021年度の主要事業概要を明らかにした。牛の平地区(片品村)で3・6haの区画整理工事を内容とした初弾工を9月ごろに予定。石綿セメント管から塩ビ管への敷設替えを進める赤城原地区(昭和村)と北ろく赤谷地区(昭和村)は管路工および既存管撤去などを進める。追分・松之木平地区(昭和村)は石綿セメント管からの敷設替え工事の事業化に向けて、基本設計業務に着手する。
牛の平地区は、14・6haの畑地整備を実施する。20年度に事業採択を受け、26年度までの完成を目指し工事を進める。全体の工事内容は区画整理14・6ha、畑地かんがい整備11・5ha、鳥獣防護柵1000m。同地区は片品村南部に位置し、周囲を山に囲まれた約20haの農地。花豆、とうもろこしを中心とした山間農業地帯。条件不利地であることや農業用水施設が整備されていないなどの課題に加え、営農者の高齢化も重なり遊休農地化が進んでいる。設計業務はプロファ設計(伊勢崎市)が進めている。
21年度の事業費は1億2500万円。3工区に分けて事業を進める考えで、21年度は1工区で工事を行う。区画整理工3・6haのほか、1工区と2工区の間で延長100mの水路を整備する。
赤城原地区は21年度に管路工を1200m、石綿セメント管撤去は4000mで計画している。このほか仮舗装を行った箇所で、道路舗装復旧工4000mを予定。設計は藤和航測(前橋市)がまとめた。21年度事業費は約1億2700万円。
北ろく赤谷地区は3000mの敷設替え工を予定している。使用する塩ビ管はφ75o〜150o。21年度の事業費は2億8000万円、事業費ベースで20年度までに27%の進捗率。
追分・松之木平地区は追分工区143ha、松之木平工区47haで石綿セメント管2100mの敷設替えを計画している。塩ビ管への敷設替えとなりそう。21年度の基本設計着手から、2カ年で事業計画書の作成や現地踏査、計画路線の検討などを進める。23年度の事業採択を目指す。
池田地区(みなかみ町)はため池の補修工事を計画。護岸工を1464u行い、事業完了となる。事業費は2200万円。堤長150m、堤高8・6m、貯水量3万3000立方m。設計業務は黒岩測量設計事務所(前橋市)が設計した。