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滋賀産業新聞
2021/06/23

【滋賀】甲良町 防災道の駅「せせらぎの里こうら」機能拡充へ

 国土交通省が11日に全国39駅を初めて選定した「防災道の駅」に、甲良町の道の駅「せせらぎの里こうら」が県内で唯一選ばれた。町は、広域的な防災拠点としての機能が果たせるよう、今後3年間を目途に機能拡充を図る考え。
 「せせらぎの里こうら」は、国道307号沿い、甲良町金屋に滋賀県と甲良町が設置した道の駅。2013年にオープンした。敷地約1万4000平方b(滋賀県有地約4000平方b、町有地約1万平方b)に、乗用車59台、バス10台、トラック10台の駐車場、トイレを備え、直売所やレストラン、観光案内所のほか、調整池に芝生を敷き詰めた広場やドッグランがある。
 町は、災害時に求められる機能として、ヘリポートや簡易トイレ、給水設備、無線設備、無停電設備、防災倉庫などが必要と考えており、今後、国や県と推進体制を整備・確立し、詳細を詰める。
 防災道の駅制度は、「道の駅」の第3ステージの取り組みの一環。都道府県の地域防災計画等で広域的な防災拠点に位置づけられている「道の駅」を選定し、防災拠点としての役割を果たすためのハード・ソフト両面からの整備に、重点的な支援が行なわれる。
 東日本大震災時に、道の駅の広い敷地を活かし、自衛隊等の基地として役割を果たした事例に着目し、非常時の拠点としての機能を高めるのが狙い。▽建物の耐震化・無停電化・通信や水の確保など災害時においても業務実施可能な施設、▽災害時の支援活動に必要なスペースとして2500平方b以上の駐車場の確保、▽道の駅設置者である市町村と道路管理者の役割分担が定まったBCP(業務継続計画)の策定―などが条件となっている。

提供:滋賀産業新聞