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北陸工業新聞社
2021/06/28

【石川】候補地3カ所を選定へ/穴水町移住定住の住宅用地/年内めど

 穴水町は、新たな移住定住の受け皿確保へ向け、住宅用地の候補地選定に着手する。市街地の公有地を中心に適地調査を進め、年内をめどに3カ所程度を選定したい考えだ。6月補正予算に関連委託費200万円を盛り込んだ。
 町は昨年度、「町都市計画マスタープラン」を改定するとともに、人口減少や少子高齢化に対応したコンパクトで持続可能なまちづくり施策を盛り込んだ「町立地適正化計画」を策定した。これら計画を踏まえ、子育て世代や若者らを対象とした新たな宅地開発に適した用地選定にのりだすことにした。
 立地適正化計画では、のと鉄道穴水駅を中心に「居住誘導区域」(約61・5ヘクタール)、同駅から半径約500メートル圏内を「都市機能誘導区域」(約44・3ヘクタール)に定めている。住宅用地の選定にあたっては、こうしたエリアに加え、学校や保育所、スーパーといった生活利便施設が身近にそろっているかなどを考慮し、候補地を絞り込む。
 候補地には、大町の旧町営来迎寺住宅跡に開発した「穴水ニュータウン」がある来迎寺地区も含めて検討する。
 町はこのほか、新たな宅地開発へ向けた動きと並行し、「穴水ニュータウン」周辺で、分譲地の追加整備を検討。11年10月の無償分譲開始以降、これまでに全14区画のうち10区画が埋まっている。残り区画が少なくなったことから、町営住宅2棟を撤去した跡地約700平方メートルを活用し、4区画程度を設ける。
 6月補正予算には町営住宅の解体費588万5000円のみを計上しており、宅地造成については今後具体化を図る。

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