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建通新聞社(神奈川)
2021/06/28

【神奈川】横浜市 旧上瀬谷通信施設、区画整理と公園

 横浜市は上瀬谷通信施設跡地の開発で、土地区画整理による基盤整備工事を2022年度から、公園整備工事を23年度から着手する。国際園芸博覧会の開催を挟み、43年度に全面供用する計画だ。このほど土地区画整理事業の環境影響評価準備書と、公園整備事業の環境影響評価方法書の縦覧を開始した。縦覧期間は8月10日まで。説明会を7月16〜17日に瀬谷公会堂、19日に旭公会堂で開く。
 土地区画整理事業は市施行で実施する。旭区上川井町、瀬谷区上瀬谷町ほかの約248・5fに▽農業振興ゾーン(おおむね50f)▽観光・にぎわいゾーン(おおむね125f)▽物流ゾーン(おおむね15f)▽公園・防災ゾーン(おおむね50f)―を配置し、主要道路や調整池などの基盤を整備。整序した土地に「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園」や周辺道路、新たな交通などを順次整備する。
 今後22年度に都市計画決定、事業計画決定の手続きを経て基盤整備工事に着手する。
 上瀬谷通信施設の跡地はほとんどが農地で、地権者は約250人。将来的に農業を継続するかなど土地利用の意向を調整し、設計、測量、調査を進める。跡地内に残る倉庫などの米軍施設については撤去費用を試算し、解体工事に備える。
 環境影響評価は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)が担当。

全面供用は43年度

 「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園」整備事業は、跡地の南側、瀬谷区瀬谷町〜旭区上川井町の約45・2fの範囲に「『みどり』で広がる暮らしの風景」をテーマに大規模公園を整備する計画。
 22年度に公園の基本計画をまとめ、23年度に整備工事を開始。24年には「国際園芸博覧会」の工事をスタートさせる。27年3〜9月の園芸博開催期間中は工事を一時中断し、閉会後に公園整備を再開する。段階的に供用しながら43年度ごろの全面供用を目指すとしている。
 公園全体を▽みどりの賑わい・レクリエーションエリア▽みどりの発信エリア▽みどりの実践エリア―の3エリアに分け、広場や大花壇、体験学習や体験農園、散策路などを整備する。
 環境影響評価はオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当。提供:建通新聞社