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　一部事務組合下北医療センター（青森県むつ市小川町１の２の８　管理者・宮下宗一郎むつ市長）は、むつ総合病院の一般病棟建て替えを計画しており、新病棟建設に係る基本設計・実施設計業務の委託先選定へ公募型プロポーザルを実施し、内藤建築事務所を最優秀提案者に特定した。次点の優秀提案者は山下設計。設計の予算額は４億４４０６万８０００円（税込み）を上限とし、業務期限は２０２３年２月28日まで。
　最優秀提案者に選定された内藤建築事務所案は、企画提案課題である�@業務実施の進め方、業務実施の進め方、院内および許認可省庁との協議の進め方への方策�A　「基本構想・基本計画」に掲げる６つのコンセプトそれぞれに対しての方策�Bイニシャルおよびランニングコストの抑制の方策�C提案者が特にアピールしたい内容―について病院側の求める要望を的確に把握しており、業務全体の理解度について高く評価。
　提案内容でも、　救急外来・救急病棟・中央手術の各部門を平面的に一体化して超急性期フロアとして位置付け、緊急的な処置・手術にも迅速な対応が可能構成とした点、また都市公園に隣接した地域中核病院としての特徴を生かし、新時代の健康拠点として整備するとともに、災害発生時の医療救護活動に対応された点などが評価され、それらの評価点を踏まえ、全体を通してバランスよくまとめられており、総合的に判断し選定したとしている。
　整備予定の工事概要は、新病棟等増築工事では、病床数３３０床〜３４６床程度、延床面積２万２６００平方�bから最大約２万７４００平方�b程度を想定。主要構造は提案によるとし、免震構造を優先的に検討する。建設工期は23年７月〜25年７月（予定）、23年７月〜26年３月を予定（一部渡り廊下を含む部分の完成工期）。
　既設病院等解体工事は、病棟（ＳＲＣ造地下１階地上８階建て、延べ１万２０２７平方�b）、ＲＩ棟（ＲＣ造２階建て、延べ５５３平方�b）、ＲＩ貯留槽棟、別館�T（ＲＣ造２階建て、延べ８４９平方�b）、感染病棟（ＲＣ造２階建て、延べ４２９平方�b）、別館�V（ＲＣ造２階建て、延べ６９６平方�b）、渡り廊下２、自家発電機室、カルテ庫棟、カルテ庫などを想定。解体工期は25年８月〜26年度中を予定（建設工程と病院機能継続を踏まえ計画）。
　既設病院等改修工事では、東診療棟・薬剤科（ＳＲＣ造地下階３２０平方�b）、　救急外来（ＳＲＣ造１階２１６平方�b）、健診保健科（ＳＲＣ造地下階１５１平方�b）、食堂（ＳＲＣ造２階２８６平方�b）、西診療棟・中央手術部（ＳＲＣ造２階１３５６平方�b）、剖検室（ＳＲＣ造地下階75平方�b）などを想定。工事内容は基本設計の中で協議、検討するとし、改修工期は25年８月〜26年３月を予定。
　外構工事では、新病棟等周辺外構工事を行うとし、既存解体施設後の駐車場整備工事約１万０２００平方�bを想定。外構工期は23年７月〜26年３月（新病棟等周辺外構工事）と、25年８月〜26年度中（駐車場整備工事）を見込む。
　概算事業費として１６２億円〜最大１８７億円（税込み）を試算。なお、基本構想・計画策定業務は佐藤総合計画・システム環境研究所設計共同体が担当した。

　提供：建設新聞社