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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/07/15

【群馬】前橋市が群大附中通線で初弾工を発注

前橋市は上沖町から三俣町に掛けて通る市道00−028号線(群大附中通線)の改良事業で、9〜10月に初弾工の発注を計画している。用地買収を伴わないローソン前橋幸塚店北側の直線で道路改良を実施する予定。並行して用地買収にも取り組み、2022年度以降の施工計画を練る。全体事業費は約6億円、うち工事費として2〜3億円を見込む。区間内の大正橋は改修を計画、23年度以降に設計を委託する。
群大附中通線整備事業は上沖町から群馬大学教育学部附属中学校(上沖町612)方面に向かい、幸塚町を経て三俣町の桃ノ木川ラブリバー通りまでを対象とする。事業延長は1280m、現況幅員6・6〜8mとなっている。
側溝の改修による路肩の改善や線形改良を行い、同中学校や近隣の桃ノ木小学校の児童・生徒の安全を確保するとともに、地域間の交通アクセス向上を目指す。
全体事業費は約6億円、2021年度当初予算には事業費8644万5000円を計上している。大部分を用地買収に充て、残予算で初弾工を発注する考え。25年度の事業完了を目指している。
初弾工の発注は9〜10月ごろを予定している。工事規模にもよるが、指名競争入札が見込まれる。既設側溝の暗渠化や舗装改修などを盛り込む方針となっている。
詳細設計は技研コンサル(前橋市)が担当。同業務で車両の速度抑制の手法などを検討した。物理的に狭い区間を設ける案もあり、社会実験を行ったが、地域住民の生活に支障が出るなどの課題があるため実現は難しいと判断している。視覚効果による対策を講じることになりそう。これから具体的な手法を地元に説明する。
20年度にローソン前橋幸塚店(幸塚町65)周辺の交差点で、電柱の移設工事を実施している。同交差点周辺は狭あいかつ交通量が多く、特に危険であると指摘されている。当該箇所の用地買収を積極的に進めており、確保できれば改良工事を行う。
事業区間内で桃ノ木川を跨ぐ大正橋は張り出し橋脚へ改修し、桁部分の拡幅を行う構想となっている。事業全体の状況を考慮したうえで設計を委託する方針。業務の競争入札は23年度以降が見込まれる。