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建通新聞社(神奈川)
2021/07/19

【神奈川】相模原市 光が丘地区の公共施設再編に着手

 相模原市は、光が丘地区の公共施設再編プロジェクトに着手する。地区の学習環境の在り方検討の進捗を踏まえ、閉校後の小学校を活用した公共施設の再編・再整備を地域とともに検討。老朽化が顕著な療育センター陽光園と陽光台保育園の再編を主軸とし、周辺公共施設の集約化・複合化などを推進する。
 今年5月に光が丘周辺地域小・中学校の学習環境の在り方検討協議会が市教育委員会に提出した検討結果報告書で、将来的に青葉小学校を閉校し、光が丘小に再編する方向性が示された。今後、教育委員会で統廃合について検討を進めていく方針。報告書では再編時期を2024年度以降としている。
 学校の統廃合の検討に並行し、閉校予定の青葉小学校跡地などを活用した地域の公共施設再編についても検討を進める。具体的には閉校予定の青葉小学校の校舎などを改修し、再整備が必要な療育センター陽光園と陽光台保育園の移転・集約を予定している。
 療育センター陽光園と陽光台保育園は、再整備基本計画を策定し、現地での建て替えを検討していたが、敷地規模や周辺状況から、施設を利用しながらの改修による建設費の増大や工期の長期化、利用者への影響等が見込まれ、課題が多い状況にあった。
 現青葉小学校の建物は、校舎A〜C棟、給食棟、屋内運動場で、総延べ床面積は約5400平方b。このうち療育センター陽光園に延べ約2800平方b、陽光台保育園に延べ約700平方b活用した場合、総延べ床面積の約65%を活用することになる。残る約35%の用途未定スペース(屋内運動場含む)や校庭(約5250平方b)の活用について、市民参画事業などを踏まえて検討する。
 従来手法を想定したスケジュールでは、21年度に基本構想、22年度に基本計画を策定。23年度に基本設計、24年度に実施設計、25〜26年度に工事、27年度の供用開始を予定している。
 統廃合後の現療育センター陽光園跡地約6060平方b、陽光台保育園跡地約1651平方bについては、新たな子育て世帯の流入促進を図るため、住宅地を誘導(売却)する方向性で検討しつつ、良好な住環境を保つための条件なども検討する。提供:建通新聞社