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建通新聞社(神奈川)
2021/07/20

【神奈川】登戸・向ケ丘遊園駅周辺地区のビジョン策定

 川崎市は、30年後を見据えた「まちの将来像」の実現を目指し、今後10年間の取り組みの指針「登戸・向ケ丘遊園駅周辺地区まちづくりビジョン」を策定した。多様な利害関係者と連携し@自然・文化・観光軸の形成A賑わいの核の形成B賑わいの交流軸の形成―などに向けてハード、ソフトの両面から取り組むとした。「賑わいの核の形成」に向けては、民間活力を生かし、都市計画手法などを活用するとともに、さまざまな制度を複合的に利用した建築物の共同化、土地の高度利用を図ることで、駅前のまちのランドマークとなる土地利用を誘導する。
 さらに、駅から幹線道路の横断や、多摩川、生田緑地とのつながりに配慮し、歩いて移動したくなるような、駅とまちをつなぐ安全で快適な歩行者空間づくりを進める。
 登戸駅と向ケ丘遊園駅の二つの駅前空間をつなぐ「賑わい交流軸の形成」では、ゆとりある歩道空間の整備、沿道店舗などと連携したベンチやオープンテラスの配置など、歩きやすく、歩きたくなるまちづくりを進めるなど、道路などの既存ストックの有効活用に取り組む。
 「自然・文化・観光軸の形成」のためには、まちなかから生田緑地に向けて、まちの顔にふさわしい花と緑の連続性のある空間づくりに取り組む他、既存施設の質の高い維持管理など、地域の緑環境を財産として守り、将来に伝え育んでいく環境づくりを行う。
 ビジョンの対象期間は、周辺のまちづくりの誘発が期待される今後10年。「自然・文化・観光軸の形成」については、「短期」(おおむね今後5年間)で将来像の実現に向けた検討などを行い、「中長期」(後半の5年間)で検討内容を踏まえた取り組みを推進する。「賑わいの核の形成」「賑わい交流軸の形成」は土地区画整理事業による建物更新の機会を捉えて推進する。ビジョンは2030年度末をめどに全体の見直しを行う。
 登戸駅周辺では現在、土地区画整理事業を市が推進中。事業も終盤を迎えて、駅前広場などの都市基盤整備に合わせて、登戸駅、向ケ丘遊園駅周辺と二つの駅をつなぐ商業エリアなど、中心拠点の核となるまちづくりを進める段階になっている。また、土地区画整理事業区域外の駅周辺でも老朽化した建物の建て替えなど、土地利用更新の動きが見られる。市では、これらの機会を捉えて魅力あるまちづくりを進めるため、基本的な指針としてビジョンを策定した。提供:建通新聞社