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日刊建設工業新聞
2021/07/27

【鳥取】7月豪雨を受けて/災関緊急治山事業を申請へ/倉吉市円谷町など3地区

 7月豪雨を受けて発生した山地災害3地区について、県土整備部は国庫補助の「災害関連緊急治山事業」を国申請する方針を固めた。いずれも道路斜面が崩れて路面上をふさいでおり、同部は山腹復旧に災関事業を取り入れて再度の被災を防ぐ。
 倉吉市円谷町では山腹上部から流出した土砂が下を走る国道179号をせきとめた。計画では斜面対策として法枠工540平方bを整形し、表層土の崩落を食い止める。申請する事業費は8500万円。
 三朝町三徳は三佛寺上手で、県道鳥取鹿野倉吉線南側の山地斜面が崩落。谷止め工1基を整備するほか、土砂が発生した山腹周辺を緑化する。事業費9400万円。
 また、鳥取市河原町小河内でも市道小河内新田線に土砂が流れ込んだ。谷止め工1基の整備は申請額5000万円以上となりそう。
 同部治山砂防課の説明では、現在3地区の現地測量を進めており、今週中に林野庁に対し災関緊急事業を申請。早ければ8月末までに採択される見通しで、その後実施設計に入り、来年度にかけて復旧整備する。

日刊建設工業新聞