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建設新聞社
2021/07/27

【東北・宮城】仙台市が民間開発合わた泉区役所建替の事業者公募

 仙台市は26日、泉区役所建替事業に関する事業者公募を開始した。
 参加資格要件に関する質問は8月4日、それ以外の質問は同17日まで受け付ける。参加資格審査の申請は同10日から26日まで受け付け、9月上旬に結果を通知。その後、提案内容に関する対話申請を9月15日から24日に受け付けた上で10月上旬と11月中旬に対話する。提案書等は12月13日から17日に提出を求め、来年1月下旬の公開プレゼンテーションを経て3月上旬の事業予定者決定を見込んでいる。
 参加資格の基本的要件は泉区役所等の設計・建設が可能かつ民活用地で民間施設等の設計・建設・運営・維持管理業務を遂行できる企画力・技術力・経営能力を有すること。構成は単体またはグループとし、▽設計担当は市の競争入札参加資格(コンサルタント)を有する一級建築士事務所▽建設担当は市の競争入札参加資格(工事)を有する建築一式工事の特定建設業者▽解体担当は市の競争入札参加資格(工事)を有する建築一式工事または解体工事の特定建設業者―となる。また、実績として設計と建設担当には2006年以降に竣工した泉区役所等と同種かつ延べ6500平方b以上の庁舎または類似施設および、提案する民間施設と同種かつ半分以上の延床面積の施設の設計および施工実績を、解体担当には06年以降に解体撤去を請け負い完了した実績を求める。
 維持管理・運営業務担当は過去15年以内に民間施設(区役所と合築の場合は複合施設)と同等規模以上かつ提案内容と同用途の民間施設の維持管理・運営の元請け実績を有すること。また、提案がリースバック方式の場合は06年以降に庁舎維持管理業務を元請けで1年以上請け負った実績を有する企業を1社以上グループに含むことを求める。
 この事業は、老朽化した泉区役所庁舎の床面積縮減・機能集約化による建て替えと、泉中央地区の賑わい創出に資する民間開発を合わせて実施する事業者を募るもの。整備を実施するのは現庁舎が立地する仙台市泉区泉中央2の1の1地内の敷地3万0348・95平方bで、事業対象面積はこのうち2万9001・59平方b。行政機能は延べ1万2900〜1万3400平方bを想定。周辺地での建替も受け付ける。民間機能は施設のほか交通環境改善施設の整備などとする。
 事業方式は施設買取方式またはリースバック方式。民活用地は市と10年以上50年未満の定期借地権設定契約か全体面積の3分の1を上限とする土地売買契約を締結。民活用地の貸付料は1平方b当たり8400円/年。売却費は同28万円。既存庁舎解体費は概算4億7245万4000円(税込み)、新庁舎整備費は概算59億8430万円(同)を見込んでいる。

 提供:建設新聞社