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日刊建設工業新聞
2021/07/29

 【鳥取】熱海市土石流災害踏まえ/盛り土223カ所、緊急点検へ/合わせて裏山100カ所も/あす

 静岡県熱海市で発生した大規模土石流を受けて、県土整備部は県内で同じような危険性が懸念される盛り土部を緊急点検する。今30日から現地点検をスタート。台風シーズンを迎える前までに危険性調査を終える。
 熱海市伊豆山の土石流災害は、上流部にあった盛り土の崩落が影響したと指摘されている。
 今回の調査対象は、土砂災害警戒区域(イエロー区域)の上流に位置する盛り土を図面上から全223カ所を拾い出した。
 道路や林道、農道の盛り土のほか、残土処分場、民間開発地を含めており、調査は各県土整備事務所・局、関係市町に依頼。盛り土法面をはじめ排水施設、土留め施設に異常がないか危険度をチェックする。
 また今月8日、倉吉市大原の裏山から土砂が崩れて工場を巻き込んだ災害を踏まえ、県内の急傾斜地100カ所あまりを合わせて調査する。民家など保全対象がある裏山を対象に、斜面の亀裂や段差が生じていないか調べる。
 同部技術企画、治山砂防の両課は「緊急性のあるカ所は応急対策に取り掛かる」と話しており、今後点検結果は8月末をめどにまとめる。

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