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建設経済新聞社
2021/08/02

【京都】赤れんがパーク指定管理と 赤れんが3〜5号棟他P−PFI等 舞鶴市が事業者募集を開始

 舞鶴市は7月29日、舞鶴赤れんがパークの管理運営に係る「赤れんがパーク官民連携型賑わい拠点創出事業」について、事業者募集を開始した。
 赤れんが倉庫群を擁する都市公園である舞鶴赤れんがパーク(舞鶴市字北吸1039−2ほか)について、現在、防衛省のまちづくり支援事業を活用した周辺整備に取り組む中、赤れんが博物館前広場の整備や海側動線の確保によって、令和4年度より赤れんが1号棟から5号棟エリアと駐車場の一体的な運営が可能になることから、当該エリアの更なる賑わい創出を図るため、民間活力を導入した新たな管理運営事業者の募集を行う。
 公募に当たっては、従来の指定管理に加え、都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park−PFI)を活用し、民間事業者による飲食店、売店等をはじめとする集客施設の整備、赤れんが倉庫等既存施設の民間事業者の自己負担による改修・利活用、芝生広場(特定公園施設)の整備に関する提案、民間ノウハウや資本力を生かした管理運営を行う提案を併せて求める。
 事業者を公募する事業は、@赤れんがパーク全体の指定管理による管理運営A赤れんが3〜5号棟及び周辺における公募設置管理制度(Park−PFI)による整備、改修、管理運営B文庫山施設の整備、改修、管理運営。
 舞鶴赤れんがパークに導入を想定する事業項目は、(ア)公募対象公園施設の設置及び管理運営業務(公募対象公園施設の設置には赤れんが倉庫等の既存公園施設を改修等により利活用することも含む)、(イ)特定公園施設の設計業務(公募内容から変更・追加する場合の設計変更等を含む)、(ウ)特定公園施設の建設業務、(エ)特定公園施設の譲渡業務(市への引渡し)、(オ)利便増進施設(必要とする場合)の設置及び管理運営業務、(カ)指定管理業務による園地全体の管理運営業務、(キ)文庫山及び文庫山施設の活用及び維持管理運営業務。
 赤れんが倉庫2〜5号棟のうち、赤れんが倉庫2号棟は指定管理業務による管理運営とし、赤れんが倉庫3〜5号棟を公募対象公園施設の整備可能施設とする。
 文庫山施設(建物)は現状で貸し付け、事業者が改修等を行う。
 飲食店、売店等の便益施設など賑わい創出につながる施設の整備・活用の提案は、設置可能区域(屋外)に建築可能面積(上限)は3300uとする。
 特定公園施設の整備については、3号棟海側芝生広場を再整備することとし、芝生の再整備(A903u、高麗芝張り替え、ベタ張り、目串なし)を必須とする。市が負担する費用の上限額は200万円(税込)。特定公園施設の工事完了の期限は令和5年3月とする。
 指定管理業務に係る管理運営費用の負担について、市が負担する費用の上限額は年額3634万8931円(税込)で事業期間(10年間)の総額3億6348万9310円(税込)。
 認定公募設置等計画の有効期間は、基本協定締結から令和24年3月31日までとする。有効期間には設計、工事及び事業終了前の公募対象公園施設の解体・原状回復に要する期間を含む。
 指定管理業務の期間は、当初は令和4年4月1日から令和14年3月31日までの10年間を予定。その後、令和14年4月1日から令和24年3月31日までの指定管理は、認定計画提出者を非公募で審査し、指定管理者の指定を行う予定。
 市は成果目標として、@舞鶴赤れんがパークの来場者数…150万人以上(令和14年3月末)A舞鶴赤れんがパークの観光消費額…観光消費単価2000円(令和14年3月末)を設定した。
 応募者の主な資格は、○法人又は法人のグループに限る○特定公園施設の建設業務を実施する者は「土木一式工事」の一般建設業もしくは特定建設業の許可○公募対象公園施設の設計業務を行う者は一級建築士事務所の登録、かつ、類似した同程度以上の規模の施設の設計業務実績を有する等。
 現地見学会・説明会は8月10日に行う(参加申込が必要)。応募登録は8月19日まで。公募設置等計画の受付は10月14日〜20日まで。
 公募設置等予定者選定委員会は11月上旬予定、公募設置等予定者の通知は11月下旬予定。その後、12月に基本協定を締結し、公募設置等計画の認定は令和4年4月を予定。認定計画提出者による工事は令和4年4月からを予定。
 公募設置等計画は第一次審査で審査。それを通過した提案について、舞鶴赤れんがパーク公募設置等予定者選定委で審査する(応募者によるプレゼンテーション形式)。選定委は沼田行博舞鶴市副市長を委員長とし、計8人で構成する。
 事業に関するアドバイザー業務受託者は日本総合研究所。
 事務局は舞鶴市政策推進部企画政策課企画開発係(рO773−66−1042)。
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 市は今回の事業と並行してパーク周辺一帯の整備を計画。赤れんがパーク駐車場は、令和4年度に市が有料化に向けた設計・施工を行い、ゲート設置及びトイレ整備工事を実施し、令和5年度から有料駐車場として供用を開始する予定。また令和5年度以降に海側のボードウォーク整備を行う予定。