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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/04

【群馬】草津温泉に新たな観光施設 温泉門の整備計画 10月にも一部着手へ


草津町は草津温泉の玄関口として、新たな観光施設となる温泉門の整備を計画している。整備場所は国道292号と中央通り線が交差する箇所。国道の立体交差事業の進捗に合わせて、整備を進めていく予定。町としては10月には整備に着手できるよう工事発注を目指しており、現在は国道管理を担当する県と調整を進めている。温泉門を設けることで、国道と湯畑をつないでいる中央通り線へ観光客を引き込み、中央通り地区の活性化を目指す。また、同地区の再開発計画策定についても取り組む方針。
国道292号と中央通り線が交差する箇所は、草津温泉への玄関口となっているため交通量が多い。形状も若干変則的。特に草津温泉から渋川方面に向かう車両により発生する渋滞が課題となっていた。渋滞緩和のため町が県に国道整備を要望。国道が中央通り線をオーバーパスする形で、県が設計から工事までの事業を担当する流れとなった。
町では国道の整備と合わせて、草津温泉の玄関口にふさわしいモニュメントの設置を計画。高架下部を門に見立て湯畑の湯樋のような施設を造り、実際に温泉を流して足湯などが楽しめるスポットを整備する。さらに周辺をライトアップすることでさらなる集客を見込む。また、温泉門から湯畑までをつなぐ中央通り線に観光客を引き込むことで、中央通り地区の活性化を図りたいとしている。
温泉門の整備は、国道工事の後を追う形で進めていくことになる。発注時期については国道の整備時期とタイミングを合わせる必要があるため、県との調整を行っている。町としては国道、温泉門とも年度内に一部でも工事へ着手したい考え。どの箇所から整備を行うかは現在も検討している。本格的な整備は2022年度以降の発注となる見込み。当初計画では24年度に温泉門の整備を完了するとしており、町としては出来る限り前倒しで工事を進めていきたいという。
中央通り地区は草津温泉街の玄関口として、賑わいを見せていたものの人通りの減少などから、活気が薄れている状態にある。町では、温泉門の整備に合わせて国道292号の西側に駐車場の整備も計画。歩行者に対する環境づくりを進めていくことで、中央通り線沿いの賑わいを取り戻していく狙い。そのため、温泉門の整備を先行しながら、中央通り地区の再開発も進める予定で、近く同地区の再開発事業に関する計画策定に着手する方針。