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建通新聞社(神奈川)
2021/08/06

【神奈川】小田原市 伊豆湘南道路で協議会再スタート

 神奈川県西部と静岡県東部を結ぶ「伊豆湘南道路」の早期実現に向けて、小田原市と湯河原町、真鶴町は協議会を再スタートした。再開に当たり、地元経済団体にも参画を呼び掛け、地域の活性化や防災力の強化が期待できる同道路の具体化を国や県に要望していく。
 小田原市などはこれまで、西湘バイパス延伸を促進する小田原真鶴道路建設促進協議会として活動を展開してきたが、新東名高速道路の神奈川工区開通による県央地域への交通流シフトに備え、静岡県東部との広域連携を模索。7月には、名称も「伊豆湘南道路神奈川県西湘地区建設促進協議会」と改めた。今後は要望活動を強化し、両県をまたぐ新たな交通網確立を支援、促進していく。
 伊豆湘南道路は、県西部と静岡県を結ぶ新たな東西軸となる構想道路。概略ルート検討について現在、国の担当で進めている。具体的な内容は明らかになっていないが、小田原厚木道路や西湘バイパスの終点である小田原市から箱根町南部を経由、静岡県函南町辺りを結ぶ延長20`以上の高規格道路を構想している。
 再スタートに当たり市や町だけでなく、地元財界のバックアップも必要との判断から、協議会には小田原箱根商工会議所などの地元経済団体も参画。官民が連携し地域発展の基盤となる道路建設に向けた機運を、地域全体で盛り上げていく方針だ。
 同道路が実現されれば、西湘地域と伊豆半島を結ぶ国道135号沿道地域の渋滞解消だけでなく、災害に対するリダンダシーの確保をはじめ、観光や産業、物流、医療、教育などさまざまな分野に大きく寄与する未来の重要な社会インフラとして期待されている。提供:建通新聞社