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西日本建設新聞社
2021/08/11

【熊本】早期事業化など要望 道路・河川5期成会が国交省に

 有明海沿岸道路や白川・立野ダムなど五つの建設・改修促進期成会の会長を務める大西一史熊本市長は5日、早期事業化や必要な予算確保などを求める要望書を国土交通省の三保木悦幸熊本河川国道事務所長と甲斐公久立野ダム工事事務所長に手渡した。
 要望したのは、▽有明海沿岸道路▽地域高規格熊本環状道路▽国道3号植木バイパス―の道路3期成会と、▽白川改修・立野ダム▽加勢川改修―の河川2期成会。
 有明海沿岸道路は、災害時の代替機能・ダブルネットワーク機能の強化などの観点から早期整備が重要とし、熊本県側全線の国直轄による整備や、大牟田市(三池港IC)〜長洲町区間の事業化などを図るよう求めた。
 熊本環状道路は、熊本西環状道路と九州縦貫自動車道を繋ぐ熊本環状連絡道路(3`)の国直轄による早期事業化や、国道57号熊本東バイパスの主要交差点(新南部、保田窪北、神水、田井島、流通団地入口)の立体交差化などを要望し、熊本都市圏のアクセス向上や渋滞緩和等へ整備の必要性を訴えた。
 植木バイパスは、事業化区間(3・3`)のうち、熊本西環状道路と国道3号熊本北バイパスを結ぶ0・9`が2022年度に開通見通しとなったことについて、熊本環状道路のミッシングリンクが一部解消されると期待。その上で、残る区間の早期供用開始や未事業化区間(熊本市北区植木町亀甲〜植木町鞍掛、3・7`)の事業化などを要望した。
 白川と加勢川は、近年の局地化・激甚化する豪雨災害に対応するための更なる治水安全度の向上が必要とし、河川整備計画に沿った改修等の推進、流域治水プロジェクトに基づく流域対策の取り組みへの適切な予算措置、立野ダムは、地元の理解を深めつつダム本体の早期完成を求めた。
 5日は、熊本河川国道事務所で要望書を手交し、大西市長は「局所的に雨が降る豪雨災害が増え、河川の治水対策を急ぐ必要がある。道路も(6月に策定された)新広域道路交通計画を着実に進め、道路ネットワークをきちんと完成させていくことが重要だ」と述べた。

提供:西日本建設新聞社
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