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建設新聞社(長崎)
2021/08/11

【長崎】JR(仮称)新長崎駅ビル 大幅に計画変更

駐車場を別棟化、既存棟も残置
   工期短縮、23年秋の全面開業目指す

 九州旅客鉄道梶iJR九州)が実施する(仮称)長崎駅開発計画〔新駅ビル(以下、新駅ビル)建設計画〕について、2019年度段階から大幅に計画変更、ハイグレードホテルおよび商業施設と一体化させるとしていた駐車場を、別棟(立体駐車場)として整備することが分かった。解体予定だった既存立体駐車場も残すことで、駐車台数はあわせて1500台(前計画では1300台)を確保する。6日、長崎市建築審査会にて審議、変更は了承された。
2019年時計画と今回計画の比較
 新駐車場棟は7階建て(高さは約30b)、約900台の容量を確保。既存立体駐車場の西側に建設、1〜6階の各階で新駅ビルと接続する計画。また、新駅ビルもウイング状のホテル部分を南側からセットバックして西坂公園からの眺望を確保、地上14階建てを13階建てへ(高さ60bは変更なし)、オフィス部分を約1000平方b縮小するなど大幅に計画変更。駐車場を含め、建設規模(延べ面積)は約13万4000平方bから約10万9000平方bに縮小した。これらの変更により、23年春に一部開業、25年度に全面開業だった予定を、23年秋の全面開業へ完成を早めることができる予定。
 設計は椛蝸ム組一級建築士事務所が担当。本紙取材によると、審査会承認を受けJR九州は、今年11月末から12月には着工したい考えだが、施工者は現段階で未契約のため未公表とした。

 本計画は同区域内の高さの限度を超えるとして19年度に長崎市建築審査会で審議、承認されたが今回、軽微でない変更となったことから再度審議。委員からは既存立体駐車場に隣接しての新駐車場建設に対し、さらなる渋滞を懸念する意見などが出され、十分に渋滞回避へ協議検討するよう求めた。
ksrogo