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日本工業経済新聞社(群馬)
2021/08/11

【群馬】県東部農業農村整備課は緑町地区で初弾工

県東部農業事務所農村整備課は太田市緑町地内の緑町地区農地整備事業で、約22haを対象としたほ場整備を計画している。第1工区と第2工区を合わせて約5haの工事を計画。各工区の工事面積は検討中としている。それぞれ9月末ごろに、工種を土木一式とし指名通知する。2021年度事業費は1億円。25年度に完工し、26年度に換地処分、登記まで完了させる。
事業は、さくら工業団地北東側に広がるエリアが対象で、受益面積は約22ha。現況は水田21・6ha、畑地0・9ha。いずれも不整形の小区画となっている。
工事は畦畔を除去し、ほ場の大区画化を図る。一部段差が生じる箇所は20pの作土厚を確保するため、表土剥ぎ取り工法により整地する。
整備後の面積別農地割合は◇1ha未満=10%◇1ha以上=24%◇0・5ha以上=35%◇0・3ha以上=31%を予定。
一部は素掘りの用排一体水路となっており、再編してベンチフリュームなどを使用して直線化。合わせて、用水と排水の分離を図り、水田の排水機能を向上させる。
用水路の整備延長は、約2500mを予定している。幅300oまたは400oのベンチフリュームを採用。排水路は約4300mを計画、300o〜1600o×300o〜1000oのU字溝を敷設する予定。
道路との交差部について、用水路はベンチフリューム横断暗渠で対応。排水路はボックスカルバートを敷設する。
農道は現況幅員約1・8mの支線道路を拡幅するほか、新規整備も実施。路面は砂利敷きとし、幅員構成は車道部約4m、路肩0・5m×2で計画している。
合わせて、整備区域内を東西に通る市道2−10号線を拡幅する。施工延長は206m。同区間はアスファルト路面で、舗装幅が約4・2mとなっている。路肩を含めて幅員を約7mへ広げる。拡幅用地は換地で非農用地を創出することで確保する。市が用地を取得し、工事発注する流れ。
同地区の、ほ場整備は農業競争力強化農地整備事業で行う。農地を集約し、農家1戸あたりの経営規模を0・2haから1・6haへ拡大。営農効率を向上させるほか、高収益作物の導入へ向けた基盤を作る。