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建通新聞社(中部)
2021/08/17

【岐阜】8月13〜14日の大雨被害 国道41・19号で護岸流出など

 記録的な大雨を観測した岐阜県では、8月13〜14日にかけて県内各地で大きな被害が発生した。今後も激しい雨が予想され、予断を許さない状況が続く。8月12日の降り始めからの雨量が8月1カ月間に降る平年雨量を超える大雨を記録した下呂市萩原町では国道41号沿いで飛騨川護岸の一部が流出した。中津川市の国道19号の一部も土砂流入などで通行止めになっている。その他、恵那市では市管理の橋梁が崩落した。バックウオーター現象などが発生した白川町、美濃加茂市では、住宅浸水被害が確認されている。まだ被害の全容把握には至っていない。現場の安全が確保されてからの被害状況確認と復旧工事が急務になっている。
 被害が出た下呂市では国土交通省高山国道事務所と飛騨三協防災対策協議会などが、中津川市では国土交通省多治見砂防国道事務所と東濃・木曽防災対策協議会などが、1日も早い復旧に向け工法などを検討している。護岸が流出した飛騨川(14日時点の様子、 提供・高山国道事務所)
 下呂市萩原町花池の国道41号では、花池交差点付近で飛騨川の護岸が流出した。15日午前に高山国道事務所の職員が確認した時には、延長約100bにわたり崩落していた。その後、ガードレールや信号機も流されたという。現在は付近を全面通行止めにし、飛騨川を挟んで対岸にある国道257号を迂回(うかい)路にしている。同事務所と飛騨三協防災対策協議会が緊急復旧に向けた施工方法などを検討している。早急に、岐阜県と下呂市、同事務所で早期復旧に向けた協議会を設立する。今後の天候や飛騨川の水位を考慮しながら工事着手を目指す。
 中津川市落合の国道19号では8月13日に山の斜面が流出し、ガードレールなどを巻き込み路肩が延長約40bにわたって崩壊した。東濃・木曽防災対策協議会などと、増水した水位が下がるのを待ちながら、土砂の撤去方法などを検討している。
 恵那市岩村町では、富田川に架かる市管理橋梁が崩壊し、通行できなくなっている。規模は、橋長11・3b、幅員は2・6b。
 瑞浪市土岐町では、土岐川の市道兼用護岸が延長12b、幅3bにわたって崩壊し、通行止めになっている。
 白川町では、床上浸水、美濃加茂市草笛町では床下浸水、大垣市と恵那市山岡では道路冠水、中津川市と恵那市では、田んぼや用水路、農道での法面崩壊や土砂流入、林道の洗掘などが確認されている。

提供:建通新聞社