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建設経済新聞社
2021/08/18

【京都】都市計画マスタープラン見直しなど 9月3日の都市計画審議会に付議

 京都市は、9月3日に第74回都市計画審議会を開催し、計3議案を付議する。
 付議案件は、@京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)ごみ処理場(一般廃棄物処理施設)の変更(京都市決定)(7号京都市魚アラリサイクル施設の廃止)A京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)地区計画の変更(京都市決定)(西京桂坂地区計画)B京都市都市計画に関する基本的な方針(京都市都市計画マスタープラン)の見直し(京都市決定)。
 @は、伏見区横大路千両松町205の敷地約3300uに建設したS造3階建、延2281u(建築面積約1300u)の魚アラリサイクルセンターを廃止するもの。
 Aは、西京桂坂地区計画区域内の桂坂にれのき北地区及び桂坂にれのき南地区において、平成30年6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行を踏まえ、建築物等の用途の制限について、新たに対象用途を加えることにより、引き続き、良好な居住環境の形成・誘導を図るもの。
 Bは、平成24年に市の都市づくりの基本的な方針として策定した京都市都市計画マスタープランについて、社会経済動向の変化や新たな時代の潮流などを踏まえるとともに、ウィズコロナ・ポストコロナ社会への展望や厳しい財政状況も見据えながら、新たな課題やニーズへの対応を図るため、見直しを行うもの。
 都市計画マスタープランの見直し素案については、6月から7月にかけて1ヵ月間、市民意見募集(パブリックコメント)を実施した。
 素案では、目標とする都市の姿の実現に向け、9つの都市計画の分野において方針を定めた。主な施策は、▽職住共存地区における特色ある機能の維持・充実(特別用途地区等の活用)▽オフィス機能の誘導による働く場の確保(都市計画制限の見直し等)▽文化・スタートアップ機能等を持つオフィスの誘導(立地適正化計画制度の活用)▽都市への活力・レジリエンスの向上に資する道路整備の推進▽住と工が共存できる環境の維持(特別用途地区や地区計画の活用等)▽優れた建築計画の誘導(優良デザイン促進制度)▽ライフラインや橋りょうをはじめとする都市施設、建築物の耐震化▽匠の知恵を活かした京都型耐震・防火リフォーム支援事業▽都市の排水・保水機能の確保▽土砂災害の被害の軽減▽都市基盤河川の改修▽建築物の不燃化や防火性能の向上▽緊急輸送道路における橋りょうの耐震補強や斜面の落石・崩壊対策、道路拡幅、無電柱化等の推進▽防災施設を備えた公園施設の整備▽幹線道路の整備や市域を跨ぐ広域道路ネットワークの構築▽予防保全型の維持管理の推進▽都市計画道路網の見直し▽長期未着手の都市計画公園の見直し▽スポーツ・レクリエーション・にぎわい・交流拠点の整備(東本願寺前の市民緑地、宝が池公園、水垂運動公園等)▽雨庭の整備▽河川改修や雨水幹線の整備等による浸水対策の推進▽雨水流出抑制施設の整備や浸透域の保全等による貯留・浸透対策の推進−など。