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建通新聞社(神奈川)
2021/08/18

【神奈川】横浜市 神奈川区内の小規模校、統合検討

 横浜市教育委員会は神奈川区内の小規模校対策で、二谷小学校の建て替えに伴い、斎藤分小学校との統合を含めた検討を開始する。7月末に両校で保護者らを対象に学校規模適正化の説明会を開き、統合検討の理由や統合の利点、検討課題などを説明した。今後保護者や地域代表ら約20人で構成する検討部会を設置して議論を深め、2021年度末をめどに適正規模化へのイメージづくりを進める。
 教育委員会では現在「東部方面校建替えに係る事前調査業務(その2)」の委託先選定で一般競争入札の手続きを進めており、8月19日に開札する。選定した設計者とともに事前調査を行い、建て替えのプランや事業手法を検討し、概算費用を試算する。
 建て替えに合わせて2校を統合する場合は、二谷小を存続校地として検討する。二谷小は近隣商業地域にあり、容積率が200%で最大約1万5000平方bの建築が可能。また、隣接する公園の一部活用もできる。
 一方の斎藤分小は第一種低層住居専用地域にあり、容積率は100%と両校の児童を受け入れる規模の校舎の建設は難しい。周辺道路も狭隘(きょうあい)で緊急車輌が進入しにくく、安全管理に課題がある。
 教育委員会では22年度以降建て替えの基本構想を策定する計画。新しい学校整備は設計に3カ年、工事に3カ年程度の期間を見込む。

二谷小は市内最古の校舎

 二谷小は1905年(明治38年)の開校。校舎の平均築年数は46・2年で、一棟は築65年の市内最古の校舎。一般学級の児童数358人の13学級で、適正規模を保っている。敷地面積は7611平方bでグラウンドが2173平方b。
 所在地は神奈川区平川町11ノ1。
 斎藤分小は1958年(昭和33年)の開校。校舎の平均築年数は43・2年で最も古い棟は築56年。一般学級児童数は189人・各学年1学級の小規模校で、今後もこの状態が継続する見込み。敷地面積は9491平方b、グラウンド面積が2426平方b。
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 所在地は神奈川区斎藤分町34ノ1。
 二谷小で開いた説明会には二日間で合計69人、斎藤分小には二日間合計128人が参加した。提供:建通新聞社