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建設新聞社
2021/08/25

【東北・青森】梓設計JVが最優秀/黒石市がまちなかエリアリノベプラン策定

 黒石市は、市民サービス施設と周辺エリアの活性化を図る「黒石市まちなかエリアリノベーションプラン策定等業務委託」の委託者を選定するため、公募型プロポーザルを進めた結果、梓設計・都市環境研究所・蟻塚学建築設計事務所JVを最優秀者とした。
 1次審査の参加者は5者。22日に行われた2次審査でプレゼンテーションおよびヒアリングを行ったのは2者で、次点の優秀者にはRIA(アール・アイ・エー)・RFA(アール・エフ・エー)・稲見建築設計事務所JVが選ばれた。今月中の契約締結を予定している。予算額は8811万1000円(税込み)。
 選定理由によると、最優秀者は、どのように人の流れを生むかの課題に対し、外部空間を介して、施設内外を一体的に利用する点、人材育成やまち育てを推進する点、回遊性高いまちなかの実現に向けて楽しく歩けるこみせを設けるなど、実現性のある提案が高く評価された。
 また、既存施設や公共交通との関連性や温泉郷まで視野を広げたまちづくりの推進や市民団体等との連携、市の財政負担の軽減に配慮した提案であったことも評価された。
 今回プランを策定する同市市ノ町などの中心市街地エリアは、商店街の衰退や地域資源の活用不足などにより停滞状態となっている。市では、エリア内にあり閉店し長年放置されていた旧大黒デパートの土地建物を商工会議所から無償譲渡されたことを機に、再活性化へ向けリノベーションを図る。
 現段階での構想では、旧大黒デパート解体跡地に、RC造2階建て、延べ約3500平方b規模で、市の窓口機能や子育て世代の交流の場などの複合機能を備えた市民サービス施設を建設。その場所から現在建設中の新図書館までの周辺エリア約1万4600平方bのリノベーションを図る。また、同じエリア内にある市本庁舎や産業会館などの施設整備についても一部検討を行うとしている。
 今回の業務では、市民サービス施設の基本・実施設計と市街地再編のためのリノベーションプランを策定する。
 今後、設計完了を待ち、2022年度の本体着工、24年度の施設供用開始を目指す。
 なお、市民サービス施設本体の建設工事費は15億9000万円を想定している。

 提供:建設新聞社