トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2021/08/25

【神奈川】川崎市 等々力緑地再編実施計画改定骨子を策定

 川崎市は、「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)」についてパブリックコメントの実施結果をまとめた。等々力緑地の目指すべき将来像や陸上競技場の球技専用化への賛同などの他、防災機能の強化や主な施設の再編の考え方に対する意見や要望が寄せられた。公園の将来像や持続可能な公園経営について意見が寄せられたことを踏まえ、具体的な施設イメージや新たな財源確保の事例などを追記するとともに、分かりにくい文言を見直して「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子」を策定した。具体的な再編整備のスケジュールや民間活力の導入方法などについては、「等々力緑地再編整備計画推進委員会」の意見を聞きながら検討。11月に公表予定の計画改定案で示す。計画改定は2021年度中を予定している。
 今回、寄せられた意見に対する市の回答を見ると、多摩川緑地との一体的整備については、「等々力緑地と多摩川緑地は多摩沿線道路(堤防上の道路)により分断されているため、多摩川との連続性を確保するための橋を整備をするとともに、一体的な活用に向けて検討する」とした。
 また、再編整備に当たっては、公園の安全・安心な空間の確保、公園中央部の分断の解消、柔軟な施設配置の観点から中央園路を廃止し、新たに車両の通れる外周園路の整備を検討するとした。さらに今後の再編整備の取り組みの中で夜間照明の増設や見通しへの配慮、施設管理用カメラの設置など安全対策も検討していく考えを示している。
 令和元年東日本台風では緑地内の施設でも浸水被害が発生していることから、今後、同様の被害を起こさないよう釣池やグラウンドなどに一時貯留機能を設ける対策を検討し、計画に位置付けていく。各施設で止水板の設置などの浸水対策を検討する。
 さらに@とどろきアリーナの改築・新築A体育室やトレーニング施設の利便性の維持・向上―については、施設の経年劣化、浸水被害や施設の利用状況を踏まえて考え方を整理し、課題解決に向けて検討していくとした。プールについて、スポーツ施設との複合化や公園区域の拡大に合わせて管理運営を考慮した整備の可能性を検討する他、水と触れ合える場の創出についても併せて検討する。
 新たな施設として▽バスケットゴール▽スケートボード・インラインスケートなどのコース▽ランニングコース▽サイクリストのステーション▽スポーツミュージアム▽フロンターレ博物館―などの整備について要望が寄せられたが、市は「新たな導入する施設については、民間提案や他都市の整備事例などを踏まえ、これまでの概念にとらわれない柔軟な発想を取り入れるなど民間活力の導入を前提に条件整理やその事業手法などを検討する」とした。
 市民ミュージアムについては、現施設の復旧に多額の費用が必要となることや、浸水への対策が困難であることから、できる限り被災リスクの少ない場所での再建を行う方向で検討していく。
 球技専用スタジアムについては、サッカーだけでなく、ラグビーなどの他の球技の利用も想定。地域のシンボリックな施設となるよう整備に向けて取り組みを進める。また、観戦環境の向上やバリアフリー化への対応について、他都市の先進事例などを参考に具体的な整備内容を検討する。球技専用スタジアムの整備スケジュールについては現在検討中であり、11月に公表を予定している計画改定案に合わせて示す。提供:建通新聞社