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日刊建設タイムズ社
2021/09/06

【千葉】総工費に各約30億円/児相新設で基本設計公告/印旛・東葛飾の2か所/県営繕課

 県県土整備部営繕課は3日、「(仮称)印旛児童相談所建築工事基本設計」と「(仮称)東葛飾児童相談所建築工事基本設計」の簡易公募型指名競争入札を公告した。印旛郡市と松戸市・鎌ケ谷市を管轄する児童相談所の新設に向けた基本設計を委託する。2021〜22年度に基本設計、22〜23年度には実施設計を行い、24〜25年度の2か年で建設し、26年度の開設を目指す。総工事費にはそれぞれ約30億円(消費税込み)を見込む。
 建物規模は、印旛児童相談所がRC造2階建て延べ約4900u、東葛飾児童相談所がRC造2階建て延べ約4700u。一時保護定員は各34人。
 6日から22日まで、応募調書資料の提出を受け付ける。印旛児童相談所は指名通知書を10月13日から11月5日までに発行し、11月8日と9日に入札書を受け付け、同月10日に開札。東葛飾児童相談所は10月13日から29日までに指名通知書を発行し、11月1日と2日に入札書を受け付け、同月4日に開札する。
 応募資格は、過去15年間に配置予定管理技術者が元請けとして履行を完了した児童相談所(一時保護所を有するものに限る)、社会福祉施設(入所施設を有するものに限る)またはこれらの用途を含む複合施設で、その用途に供する部分の床面積の合計が1棟で1200u以上の建築物の新築、増築、改築に係る基本設計または実施設計業務の経験のある者、など。
 印旛児童相談所の建設場所は印西市牧の原地先の約7400u内。用地については県企業局が所有しており、整備着手までに取得する。用途地域は第2種住居地域(建蔽率60%、容積率200%)。
 東葛飾児童相談所の建設場所は、松戸市高塚新田地先の約7000u内。用地は松戸市が所有し、賃借または取得する予定。用途地域は市街化調整区域(建蔽率50%、容積率100%)。
 両施設は、児童虐待対応件数および一時保護児童数の増加に伴い、一時保護所の定員超過状況の改善と管轄規模の適正化に向け、印旛郡市と松戸市・鎌ケ谷市を管轄する児童相談所を新設するもの。
 印旛児童相談所は、中央児童相談所が所管している管轄区域を分割し、新たに成田市、佐倉市、四街道市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町を所管する児童相談所として整備。
 東葛飾児童相談所は、市川児童相談所および柏児童相談所が所管している管轄区域を分割し、新たに松戸市および鎌ケ谷市を所管する児童相談所として整備する。
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